嶋田、成り上がる！最年長チャンプへ…１２日ＷＢＡ世界バンタム級王座戦

◆報知新聞社後援「ワールドプレミアムボクシング」ダブル世界戦　ＷＢＡ世界バンタム級タイトルマッチ（６月１２日・日本武道館）　「ワールドプレミアムボクシング」ダブル世界戦は１２日、ゴング。決戦前日の１１日、都内で計量が行われた。３６歳１０か月で日本史上最年長の世界王座奪取を狙う嶋田雄大（３６）＝ヨネクラ＝は、ＷＢＡスーパーフェザー級王者エドウィン・バレロ（２６）＝帝拳、ベネズエラ＝を撃破すると宣言。大ファンのロック歌手・矢沢永吉（５８）が前人未到の１００回公演を達成した、日本武道館で主役になるつもりだ。Ｖ６を狙うＷＢＣバンタム級王者・長谷川は計量を余裕でパスし、順調な仕上がりをアピールした。

　リングへ上がることが、楽しみでたまらない。大ファンの矢沢永吉が１００回以上も沸かせた日本武道館で、２０年間目指し続けてきた世界戦を戦うことがきるのだから。嶋田は「負ける気がしないですよ。矢沢魂の空気で戦います」。王者・バレロが見守る中、計量を無事パス。笑顔で拳を握りしめた。

　嶋田にとって、中学生時代からのあこがれだった矢沢は「命ですね」。上京してからの目的はボクシングで強くなること、矢沢の武道館ライブを見に行くことだった。０２年、日本ライト級王者を奪取して金銭面で余裕ができるようになってからは、毎年欠かさず通うようになった。

　しかも、嶋田にとっての武道館も、同王座を奪った思い出の地。「縁起がいいですよ。すべてがいい方向に向いている」減量も驚くほど順調で、朝食にゆで卵の白身を４つ分も食べられるほどだった。心技体、すべてに万全で、決戦を迎えようとしている。

　当日も、とことん矢沢にこだわる。入場曲はもちろん、戦闘服も矢沢流だ。１００回公演では白のスーツを着用していたが、嶋田も白地のトランクス、シューズを着用する。「２０年間の集大成。勝って日本中を沸かせる。ミラクルは必ず起きますから」２３勝全ＫＯ勝ちの怪物王者を倒せば、日本ボクシング史上に残るサプライズ。公演１００回分の衝撃を、日本武道館にとどまらず、日本中にもたらす。

参照元：スポーツ報知