北島、北京でスピード着る！…自身ＨＰに綴る

北京五輪競泳男子平泳ぎで、前人未到の２大会連続２冠を目指す北島康介（２５）＝日本コカ・コーラ＝が１１日、水着の話題を封印した。北京で英スピード社の新水着「レーザー・レーサー（ＬＺＲ）」を着ることを自身のホームページ（ＨＰ）で宣言。北島はこの日限りで水着の話を封印し、１２日からの米国での高地合宿では取材も受けずに練習に没頭する。

　水着騒動に終止符を打った。北島はこの日、北京に向けた練習を再開。二百メートルの世界新記録樹立後、２日間休んだが軽めの練習で再出発を切った。その後、自身のＨＰ上で「水着」と題したコメントを発表した。「今日、僕なりの答えをだしました。北京オリンピックではｓｐｅｅｄｏの水着を着用しようと思います」。北京でのＬＺＲ着用を公言したのは初めてだ。

　苦悩の末、異例の手法を取った。これまで大事な話は自らの口で伝えてきた。だが、日本中を巻き込んだ空前の水着騒動。１２日の成田空港に、北島の肉声を求めて報道陣が殺到することが必至だ。そのため、水連やマネジメント会社と協議の上、１１日にＨＰでコメントを発表。１２日は、水着に関する質問は答えない方針を報道各社に告げた。

　もう迷いはない。二百メートルでは、約５年ぶりの世界新という最高の自信も得た。「記録更新という結果を冷静に受け止め、最高のパフォーマンスを見ていただくために、最善の選択をしたい」。北島はスカッとさわやかに、約１か月の米アリゾナ州での高地合宿に入る。

　今月末の全米選手権で、宿敵ブレンダン・ハンセン（２６）＝米国＝が百メートル、二百メートル五輪代表入りを狙う。ハンセンもＬＺＲを着て世界新を狙ってくる可能性が高い。「泳ぐのはやはり選手。北京では、世界の代表選手たちと勝負して、結果を出したい」と北島。水着騒動に沸き立つ日本を離れ、北京の表彰台の頂点だけを見据えて、練習に集中する。

参照元：スポーツ報知