ウッズ「完治していない」ぶっつけ本番…全米オープン

◆米男子プロゴルフツアー　メジャー第２戦　全米オープン選手権（１２日開幕、トーリーパインズＧＣ南コース、パー７１）　米男子ゴルフの今季メジャー第２戦、全米オープンは１２日から４日間、当地のトーリーパインズＧＣ南Ｃで行われる。１０日は左ひざ手術から約２か月ぶりの復帰戦となるタイガー・ウッズ（３２）＝米国＝が公式会見に臨み「完治はしていない」と不安を口にした。

　練習は、またもインの９ホールだけだった。ウッズは早々と４日からコース入りしているが、４月のマスターズを最後に１８ホールを歩いてプレーしていない。４月に２度目の手術を受けた左足を引きずる状態で「完治はしていない。少し痛むこともある」と話した。

　２週前のメモリアル・トーナメントでの復帰を見送り、今大会がマスターズ以来の実戦。父・アールさんを亡くしたショックから予選落ちを喫した２年前と同じ試合間隔だ。しかし「あのときはゴルフどころではなかった。でも今回は試合に出たくてうずうずしている」と、違う心境にあることを強調した。

　会場のトーリーパインズＧＣは、４連覇中で６度の優勝を果たしている１月のビュイック招待が行われるコース。１月は第１打に５ウッドを使った１４番パー４で３ウッドを握るなど、距離が延びたりコース設定が変わったりしているが「ここはとても気に入っている」と好材料を挙げた。

　マスターズ、全米プロが各４勝、全英オープン３勝で、今大会で２００２年以来６年ぶりの優勝を果たせば、全メジャーで３勝以上というジャック・ニクラウスに次ぎ２人目の“トリプルスラム”となる。「いかに感覚を取り戻せるかが大事だが、感触はいい。木曜日（第１日）には準備が出来ている」その目には自信があふれていた。

　◆史上最長７６４３ヤード！ラフ４段階の難コース

　メジャーだけでなく、全世界のトーナメント史上最長だろう。サンディエゴから車で約２０分のトーリーパインズＧＣ南コースは、７６４３ヤード、パー７１という驚異の設定で１０８回目となる全米オープンを初開催する。

　３つあるパー５のうち２つが６００ヤード以上。パー４も距離たっぷりで、６番の５１５ヤードは、０６年大会ウイングドフットＧＣ９番の５１４ヤードを上回る全米史上最長だ。

　長いだけではない。フェアウエー幅は２４～３３ヤードと狭く、３種類の芝がまざるやっかいなラフは４段階に刈り上げられた。片山は「打てるのは２段目まで。３段目からは刻まないと」と話した。

　毎年、米男子ツアーのビュイック招待や、昨年石川遼が出場した世界ジュニアを行う１９５７年開業のパブリックコースが、怪物となって選手の行く手を阻む。

参照元：スポーツ報知