尚子に新兵器！携帯型ベッカムカプセル導入

　北京五輪代表最終選考会となる９日の名古屋国際女子マラソンに出場するシドニー五輪金メダリスト高橋尚子（３５）＝ファイテン＝が、携帯型の高圧酸素カプセル（通称ベッカムカプセル）最新版を使い始めたことが６日、分かった。北京にも持ち込み可の“秘密兵器”で五輪切符取りに挑む。また、金メダルから８年たった“体”と、アテネ五輪落選のブランクを経た“心”に迫る緊急連載を開始する。

　高圧酸素カプセルは、疲労回復に効果があるとされる。通常はハードカプセルタイプだが、高橋が所属契約するファイテン社は、寝袋のような携帯型を開発した。さらにその最新版となる“北京バージョン”がこのほど完成。２月末に中国・昆明合宿から帰国した高橋は、千葉県内の練習拠点で、早速使い始めた。

　昆明合宿には試作品を持ち込んだが、同社によると、最新版は酸素を送り込む心臓部のコンプレッサーがより小型になった。スーツケースよりは大きいが、折りたたみベッド程度のサイズ。さらに、１セットにしてキャリータイヤを付け、試作型より持ち運びやすくなったという。

　今回の名古屋にも持ち込む可能性はあるが、やはり、北京五輪そのものを見据えた新兵器といえる。同社担当者も「もちろん、北京にも持ち込めます」とズバリ。五輪代表入りを決めたあかつきには、五輪直前合宿や本番で体を癒やすのに、力を発揮することになりそうだ。

　６日は、高橋は千葉で最終調整。一方、名古屋市内の選手宿舎には、アテネ五輪代表の坂本直子（２７）＝天満屋＝らが入った。マネジメント担当者によると、高橋も７日の練習を終えた後、移動する予定だ。日本国民注目のレースは、徐々に決戦ムードが高まってきている。

参照元：スポーツ報知