初挑戦国重ＴＫＯ負け…ＷＢＣ世界ライトフライ級タイトルマッチ

◆プロボクシングＷＢＣ世界ライトフライ級タイトルマッチ（１４日、メキシコ市）　　世界初挑戦の国重隆（３２）＝大阪帝拳＝は王者エドガル・ソーサ（２８）＝メキシコ＝に８回１分３３秒、ＴＫＯで敗れた。序盤からパンチをもらうなど流れを引き寄せられず、８回に連打を浴びてレフェリーストップ。日本人選手の敵地での世界挑戦（暫定王者決定戦を含む）は２１連敗となった。国重の戦績は１８勝２ＫＯ３敗１分け。

　アウェーでも気力を振り絞った。日本から応援に駆けつけてくれた数人を除き、１万５０００人のほとんどがソーサを応援。「精いっぱいやりましたが、チャンピオンは強かった」倒れはしなかったが、動きを封じ込まれたまま、３２歳の世界初挑戦は終わった。

　出発前には、０２年に亡くなった父・彰さん、１２年前に１７歳で急逝した妹・和恵さんの仏前に勝利を約束。大阪市内で同居する母・礼子さんら支えてくれる家族のために戦った。５度目の防衛に成功した王者から「今までで一番強かった」と称され、「全力を尽くした」と振り返った。進退については明言を避けたが、現役を続行する方向だ。

参照元：スポーツ報知