ウッズ首位！Ｖ率１００％…全米オープン第３日

◆米男子ゴルフツアーメジャー第２戦　全米オープン第３日（１４日、米カリフォルニア州トーリーパインズＧＣ＝パー７１）　タイガー・ウッズ（３２）＝米国＝が６年ぶりの優勝に王手をかけた。１打差２位から２イーグル、２バーディー、３ボギー、１ダブルボギーの７０で通算３アンダーとし、単独首位。４月に手術した左ひざの痛みに耐え、２位のリー・ウエストウッド（３５）＝英国＝を１打リードした。６５位から出た今田竜二（３１）＝フリー＝は３バーディー、２ボギーの７０で、４１人抜きの６オーバー２４位へ浮上した。

　最終１８番、１２メートルの下りのスライスラインだった。「（同組の）カールソンのパットの切れ方を見て、読みを変えて打った」ウッズはこのパットをねじ込み、右手で大きくガッツポーズ。圧巻のイーグルに、地鳴りのような歓声が起こった。

　まさに独り舞台だった。１番でダブルボギーという最悪のスタート。だが、見せ場は後半に用意されていた。まず１３番パー５でグリーン奥エッジから１８メートルのイーグルパットをぶち込む。「まさか入ると思わなかった」興奮を抑え切れず、両拳を何度も突き上げた。

　１７番パー４では、グリーン手前ラフからの第３打をピン手前にワンバウンドさせてチップイン。「狙いより強かった」ミスショットをバーディーに変え、帽子をとって恥ずかしそうに笑った。

　これまでのメジャー１３勝は、すべて首位で最終日を迎えたもの。これで勝率１００％といえるが、そのデータがあてはまるかどうかは、４月に手術を受けた左ひざの状態次第だ。後半は下半身の安定を欠いてショットがぶれ、１５番ではドライバーショット後に苦痛で顔をゆがめた。クラブをつえ代わりに足を引きずって歩いた場面もあり「痛みは明らかに増してきている」と明かした。

　ただ、左ひざ手術からの復帰戦で優勝を飾った０３年１月のビュイック招待も、同じトーリーパインズＧＣでの開催。「ひざが痛くなったら痛くなったときのこと。忍耐強くやっていくしかない」勝てば全メジャーで３勝以上となり、ジャック・ニクラウスに次ぎ史上２人目の“トリプルスラム”を達成。虎は狙った獲物は逃がさない。

参照元：スポーツ報知