亀田三男和毅が白星デビュー…メキシコＧグローブ

プロボクシング亀田３兄弟の三男、和毅（１６）が、アウェーで鮮烈の白星デビューを飾った。４日（日本時間５日）、メキシコのアマ最高峰大会「ゴールデン・グローブ」（メキシコ市、アレナ・コリセオ）に出場しヘスス・バスケス（１６）と２分３回で対戦。２回に反則で１点減点されたが、スピードとパワーで圧倒し、３―０の判定で快勝した。

　亀田家“最終兵器”が、大ブーイングを全身に浴びて勝利を挙げた。「これが亀田の力や」プロが使うグラブよりも２オンス重い１０オンスのグラブで相手をめった打ち。２回に首を巻いての右アッパー打ちで反則を取られたが、スピードとパワーで巻き返して圧倒。８勝（１ＫＯ・ＲＳＣ）２敗で“メキシコの期待の星”と言われるバスケスを亀田流ボディー攻撃でダウン寸前まで追い込む圧勝だ。「ブーイングやったんか！？　俺の応援かと思ったわ～」１６歳にして、この度胸。約１０００人のメキシコ人観衆の飛ばすブーイングですら力に変えた。

　和毅が出場する１０人参加のバンタム級（５４キロ以下）はリーグ戦で、決勝は１２月だ。２回戦は１８日で、和毅はそのまま滞在する。セコンドにつかずリング下で三男の初陣を見届けた父・史郎トレーナー（４２）は「敵地でこのブーイングや。何試合分もの経験になった」と太鼓判を押した。「楽しんでボクシングができたわ」と和毅。目指すは日本人初優勝と来年７月の日本プロデビューを前に海外でアマでの勲章獲得だ。

参照元：スポーツ報知