不動４冠達成で前人未到１０億円突破だ

今年から女子プロゴルフツアー４つ目の公式戦となった「ワールドレディスチャンピオンシップ　サロンパスカップ」（報知新聞社後援）が８日から４日間、東京よみうりＣＣで行われる。５日は、不動裕理（３１）＝フリー＝が１８ホールを回り、入念にコースをチェックした。優勝すると生涯獲得賞金が１０億円をオーバー。大台突破と公式戦昇格後“初代”女王の座を狙う。

　万全を期して、不動がコースへ乗り込んできた。ライフカードレディス（４月１８～２０日）以来、３週間ぶりの試合となるが、休みの間はラウンドを一切行わず、練習場で曲がり気味だったドライバーがストレートになるよう修正。１８ホールを回り、入念にコースをチェック。中でもグリーンをポイントに挙げ「軟らかめ。乾いてくると難しくなる。下りにはつけないようにしたい」と攻略法を口にした。

　過去１１回出場のうち、優勝２回、２位４回と相性の良さをみせている。しかも、公式戦は０３、０５年に日本女子プロコニカミノルタ杯、０３、０４年にツアー選手権リコーカップ、０４年の日本女子オープンを制し、史上最年少２７歳で３冠を達成。大迫たつ子、ト阿玉、森口祐子、塩谷育代、肥後かおりに次ぐ快挙を果たしている。

　“初代女王”となれば、当然、初のグランドスラム達成となる。開幕３日前ということもあり「今までと同じイメージ」公式戦のイメージは、まだわいていないという。しかし、今大会で勝つとベス・ダニエル（米国）の最多３勝に並び、２２００万円の賞金を獲得すれば、９億８５３１万８４４８円の生涯獲得賞金が前人未到の１０億円突破。発奮材料はいくらでもある。

　「大会に入ったら気持ちが入ってくるかもしれない。自分のゴルフをして、狙える位置にいたら狙っていきたい」と言いきった不動。００年から６年連続して女王に君臨した３１歳は、新たな歴史に名前を刻むつもりだ。

参照元：スポーツ報知