ベッカムだけハッピー、初遠征豪州で１泊５７万円

　米ＭＬＳ、ロサンゼルス・ギャラクシーのイングランド代表ＭＦデービッド・ベッカム（３２）は、チームの親善試合（２７日・対シドニーＦＣ）遠征で２５日、オーストラリアに初上陸。入場券は当地のサッカー試合では異例の８万枚が完売するなど、相変わらずベッカム人気は健在だ。同代表の欧州選手権予選敗退後、代表でのプレー続行を宣言し、新たなスタートを切った。

　ベッカムが乗ったプライベートジェットが２５日、シドニーの空港に到着すると、現地メディアはオーストラリア初上陸の貴公子の動きを逐一、ライブで伝えた。２５日付地元紙は全紙がベッカムの話題で持ち切り。同じ航空機で現地入りしたギャラクシーメンバーとは離れ、超ＶＩＰ級の扱い。宿泊も１泊６０００豪州ドル（約５７万円）のスイートルーム。ほかのメンバーたちが宿泊する通常の部屋は２７０豪ドル（約２万５０００円）と、話題満載の上陸だった。

　「ここに来られてとてもハッピーだ。ここには来たことがなかったが、長い間、来てみたいと思っていた。２２時間もかかるけれど、その価値があるね」と初の現地会見で満足げに話した。

　２１日に行われた欧州選手権予選、最終戦のクロアチア戦で先発メンバーから外れ、出場した後半から１得点を呼び込むアシストを決めたが、まさかの２―３敗戦でイングランドにとって２４年ぶりの本大会出場を逃したばかり。代表キャップ９９試合目の悲劇にも「これからも代表から引退するつもりは全くない。これまでも度々話しているが、自分から代表チームを去ることはしない。またこのレベルでプレーができる。まだ祖国のためにプレーをしたい気持ちは強い」と代表続行を宣言だ。

　母国では、テリー主将ら代表４選手がプレーしたチェルシー戦をはじめ、プレミアリーグの各試合で代表選手は猛ブーイングを浴びた。しかし、クリケットとラグビーがメジャースポーツの現地では、異例の８万枚のチケットが完売。ギャラクシーの２３番のユニホームはこの来訪前の数か月で、売り上げ２０００枚の驚くべき数字を記録。傷心の貴公子は大人気の旋風の中、初見参の地から再スタートを切った。

参照元：スポーツ報知