ニュー高橋大輔は脱二枚目で勝負

フィギュアスケート日本男子のエース・高橋大輔（２２）＝関大大学院＝が２８日、大阪・高槻市の関大で練習を公開。イタリア映画「道（ラ・ストラーダ）」のテーマを使った新フリーを初披露した。イタリア人振付師パスカーレ・カメレンゴ氏との２ショットも披露し“ニュー大輔”で挑むことを誓った。

　謎に包まれていた大輔のフリーがベールを脱いだ。巨匠フェリーニ監督の名作に登場する綱渡り職人になりきり、パントマイムにも挑戦。最後はお尻を突き出すコミカルなポーズでフィニッシュ。「ここまで演じきるのは初めて。表情が難しい」と戸惑いながらも、見せ場のステップで軽やかにリンクを舞った。

　モロゾフ氏と４月に別れ、カメレンゴ氏を新振付師に選んだ。９２年アルベールビル五輪アイスダンス５位で、人気サーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」にも出演した同氏は「大輔は役者になれる？　もちろん」と表現力に太鼓判。大輔は「道化師役なので、衣装は貧乏っぽく。髪は寝ぐせをつける」と脱・二枚目プランを明かした。

　今季フリーは２つあるが、ＧＰシリーズは４回転２本を入れた難易度の高い「道」を使う予定。「新しい自分を引き出したい。もちろん世界選手権チャンピオンが目標」１１月６日開幕のＧＰ第３戦・中国杯で注目の今季初戦を迎える。

参照元：スポーツ報知