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WBC日本代表候補の日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)が23日、千葉・鎌ケ谷のファイターズタウンで自主トレし“必殺ツーシーム”を試投した。ブルペンには入らなかったものの、若手を捕手と打者に見立てて調整した。「課題のWBC使用球で投げてもツーシームの変化は(日本の球と)そんなに変わりはないです」と手応え。「心までへし折る」とパ・リーグ打者に恐れられる武器で、世界の一流打者もなで切る。

 指先の感覚、球筋に神経を使った。室内練習場で約1時間の調整。ダルビッシュはキャッチボールながらも、ツーシームを投げ込んだ。吉川を捕手代わりに座らせ、木下を右打者として立たせるなど、実戦を想定して変化の軌道を確認。目の前で内角へ食い込んでくる切れ味を体感し、後輩たちは「すごい!」「えぐいです!」と驚嘆した。右打者の脅威 昨年、西武とのクライマックスシリーズ第2ステージの第2戦ではツーシームを多投。中島や中村ら右の強打者を封じ込んだ。内角を突く攻めの投球は打者の踏み込みを甘くさせ、次戦以降も精神的、技術的にダメージを与えた。バットだけでなく、「心までへし折る」と恐れられる理由だ。

 WBC第2ラウンドに進めば、ドミニカ共和国代表の“553発男”A・ロドリゲス(ヤンキース)、米国代表の“2年連続3割、30発、100打点 ”D・ライト(メッツ)ら強力な右打者が立ちはだかる。仕上がり間近の高速フォークとスライダーに加え、鋭いツーシームがあれば、現役メジャーリーガーが相手でも、恐れる必要はない。メジャーのスカウトが食指を伸ばす“日本の至宝”が、世界を震撼(しんかん)させる。

参照元:スポーツ報知

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