オレ竜、決勝へ ７回一挙６点！…アジアシリーズ

◆ＫＯＮＡＭＩ　ＣＵＰ　アジアシリーズ２００７第３日　▽予選リーグ　中日９―１中国選抜（１０日、東京ドーム）　中日が終盤の集中打で、中国選抜を圧倒した。６回に荒木の本塁打などで２点を勝ち越すと、７回に７長短打で一挙６点を奪って試合を決めた。第２試合で統一を破ったＳＫと、１１日の決勝戦に挑む。中日が勝てば２００５年のロッテ、０６年の日本ハムに続き、３年連続で日本勢がアジアＮＯ１に輝く。

　一度火のついた打線の勢いは、止まることを知らなかった。２点リードの７回だ。１死から７番・中村公が左翼線への二塁打で口火を切ると、そこから２番の井端まで炎の５連打。日本ハムとの日本シリーズ第３戦（１０月３０日＝ナゴヤドーム）の初回、シリーズ記録の７打数連続安打を樹立した恐竜打線の勢いがよみがえった。この回、中国選抜の３投手から７安打を放ち一挙６点。“逆転優勝”への道を切り開く猛打ショーだった。

　楽な試合ではなかった。初回に１点を失い、予選リーグ３試合連続で先制を許した。打線も中国選抜の先発・呂建剛に５回１死までノーヒットに抑え込まれた。１９９８年に練習生として中日に入団し、９９年から２００２年まで支配下登録されていた元同僚右腕。この日、本塁打を含む２安打２打点の活躍を見せた荒木も「昔はストレートとカーブしかなかったのにね」と成長ぶりに舌を巻いた。

　お立ち台に立った落合監督も、ほっとした表情を浮かべていた。終盤一気の大勝劇を問われ、約１０秒間沈黙。「なんて言えばいいんでしょうね。一番疲れたゲームだった」と苦笑いした。

　何とか決勝進出も決定。８日の初戦で完敗を喫したＳＫに、大一番でリベンジを狙う。「打ち合いか、投手戦か。この３試合では見当がつかない」と指揮官。３月３０日のレギュラーシーズン開幕から７か月あまり。長かった戦いの日々を、笑顔で締めくくる。

参照元：スポーツ報知