オシム日本代表監督が脳梗塞で入院、ＩＣＵで治療

サッカー日本代表を率いるイビチャ・オシム監督（６６）が１６日未明、千葉県内の自宅で急性脳梗塞（こうそく）で倒れ、同県浦安市の順天堂大浦安病院に入院した。日本サッカー協会の川淵三郎会長が同日夕、東京都内で記者会見して明らかにした。

　オシム監督は集中治療室（ＩＣＵ）で治療を受けており、同会長は涙で声を詰まらせながら「命を取り留めてほしい。かなり厳しい状況です」と容体を懸念した。

　この病気は一般的にまひなどの後遺症が出ることが多いうえ、再発の恐れを常に抱える。このためストレスが多く、長距離移動を強いられる代表監督業務に早期に復帰し、これまで同様に指揮を執るのは難しいとみられる。

　日本代表はことしの試合予定を終えており、来年２月からの２０１０年Ｗ杯南アフリカ大会のアジア３次予選を控えている。

　オシム監督は１５日も、かつて率いたＪ１ジェフ千葉の練習試合を観戦していたという。１６日早朝に病院で見舞った日本協会の田嶋幸三専務理事は「具合が悪いとは聞いていなかった」と表情をゆがめた。

　日本サッカー協会・川淵三郎会長「サッカー協会にとってもショックな出来事。代表のことより、オシム監督に治ってほしい。命を取り留めてほしい。症状は不安定で長期的な展望を語る段階にない。最善の治療を行っている」

参照元：スポーツ報知