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参照元:スポーツ報知
ロッキーズは2回、押し出し四球などで3点を先制すると、8回にはホリデイのソロ本塁打でリードを広げ逃げ切った。
メジャー4年目で初のプレーオフとなるロッキーズの松井稼頭央内野手は、「1番・二塁」でフル出場し4打数無安打。フィリーズの井口資仁内野手は8回に代打登場し、四球だった。
松井稼は打撃では無安打に終わったものの、守備で鋭い当たりを難なくさばいて併殺を取るなど勝利に貢献した。「安打はほしいけど、守備でカバーできればいい」と落ち着いていた。
井口資仁「緊張しているのか、硬い選手が多かった。とにかくあした勝ちたい」
松井稼頭央「初戦を取れたことが一番大きい。(初のプレーオフは)普通。一つ前(ワイルドカード決定戦)の方が緊張した」
◆井口の打席別結果
第1打席 8回 四球
◆松井稼の打席別結果
第1打席 1回 遊ゴロ
第2打席 2回 四球
第3打席 5回 捕邪飛
第4打席 7回 三振
第5打席 9回 三振
参照元:スポーツ報知
同組はシャフタール・ドネツク(ウクライナ)が1―0でベンフィカ(ポルトガル)を下し、2連勝で勝ち点6の首位。セルティックとACミランが同3で続いている。
A組では昨季準優勝のリバプール(イングランド)がホームでマルセイユ(フランス)に0―1で敗れる波乱。B組ではチェルシー(イングランド)が敵地でバレンシア(スペイン)を2―1で破った。
中村俊輔「次(7日のスコットランド・リーグ戦)はフィジカルも、ひざもいけると思う。みんな疲れているだろうし、僕なんかが出た方がいい。チーム全体で勝っていくのが大事」
参照元:スポーツ報知
課題のドライバーは「スイングの切り返しの瞬間で全然力が入らないで、すごくゆったりと振れていた」と、手応えをつかんだ様子。
ドライバーの感覚を取り戻すことにテーマを置いた前週は予選落ちしたが、「よくなってくると結果を意識してしまうが、先走りしないように、自分のフィーリングに100パーセント集中したい。課題をクリアできれば、スコアにつながらなくても、次のステップには絶対つながる」と、マイペースを強調した。
参照元:スポーツ報知
亀田大は身長168・5センチで内藤を5・5センチ上回るなど体格が全体的に一回り大きかったが、両腕を広げたリーチでは173センチの王者が挑戦者より10・5センチ長かった。
両者の無用なトラブルを避けるため、検診は時間をずらして実施された。内藤は「今までで一番注目される試合。いつも以上に気合が入っている」。亀田大は「情けないチャンピオンを倒すだけ。リングでいじめたるわ」と不敵に笑った。
参照元:スポーツ報知
◆K―1ワールドMAX スーパーファイト ○HIROYA(判定3―0)クォン・オルチャン●(3日、日本武道館) 天才ファイター・HIROYA(15)から少年の面影が消えた。半年ぶりの日本のリング。キック、パンチの重さは倍増していた。右ストレートは可動範囲が飛躍的に広がり、前蹴り、ロー、ミドルは韓流キック王子の肉体に食い込み、文句なしの判定勝ち。「パンチも、キックも前より出せるようになりました」と笑顔で振り返った。
魔裟斗に次ぐ日本人2人目の世界王者を夢見てタイ留学。着実にムエタイ修業の成果を見せており、K―1ルールとの違いから生じる“違和感”も自覚している。「タイでは一発一発に力を入れるんで。(その癖で)狙いすぎて力が入っちゃいました」。力の差を見せながら倒せなかったことを悔やんだ。
オルチャンから「もう1回やりたい」と言われたことを知ると「今度はもうやりたくないって思わせるような試合をやりたいです」と厳しいプロ意識も見せた。K―1デビュー4連勝に、谷川貞治イベントプロデューサー(46)は、大みそかの「Dynamite!」への参戦を検討中。「出来れば出たいなと思っています」。15歳はリングに上がるたびに成長を見せてくれそうだ。
参照元:スポーツ報知
魔裟斗に力は残っていなかった。決勝のサワー戦。ラストラウンドを前に、イスから立ち上がることができなかった。セコンドがタオルを投入。1万4231人が集結した武道館に悲鳴がこだました。右すねがはれ上がった魔裟斗は「1回戦(準々決勝)が終わった時点でやめたかった。骨折はないと思うけど、パンパンで」とダメージの大きさを告白した。
準優勝に終わったが、強さは見せた。絶対王者と呼ばれ、連覇を目指すブアカーオを攻略した。序盤から果敢に前に出て、パンチを打ち続けた。中盤に右ストレートをさく裂させ、ダウンを奪った。2回にブアカーオの逆襲に遭ったが、なんとか持ちこたえ、しのぎきった。「イメージ通りでしたね」という完勝で波に乗ったはずだった。
準決勝のアルトゥール・キシェンコ戦は左フックで貫録のKO勝ち。しかし、右足を痛め、ローキックは左足でしか蹴れなかった。決勝は序盤から猛ラッシュをかけたが力尽きた。「スタミナは問題なかったけど、足が言うことを聞かなかった。それが無ければと思うけど。もうトーナメントには出たくない」と振り返った。
サワーへのリベンジを狙っている。「俺が元気なら、大みそかに決着を付けてもいい。やめるとは言いません」と現役続行を強調した。2年連続で敗れたサワーを倒すこと。それが今後の大きな目標となる。
参照元:スポーツ報知
◆巨人5x―4ヤクルト(2日・東京ドーム) 巨人・原辰徳監督(49)がG党で埋まった東京ドームで3度舞った。マジック1で迎えたヤクルト戦は、1点を追う9回2死満塁、清水の遊撃内野安打に敵失がからんで逆転サヨナラ勝ち。劇的な勝利で5年ぶり40度目(1リーグ時代を含む)のリーグ制覇を決めた。過去最長となる4年連続のV逸からスタートした今季、ナイン一丸で中日、阪神との激しいデッドヒートを制し、指揮官の掲げた「奪回」を成し遂げた。セ界の頂点に立った原巨人は、日本シリーズ出場をかけて18日からのクライマックスシリーズ第2ステージに挑む。
ドラマよりすごい幕切れに、原は思わずバンザイした。ミラクル逆転劇で「奪回」が完成した。マウンド付近に歩き出し、大きな輪に包まれた。ナインの手で天空へ飛び出した。現役引退時と同じ86キロの体が3度、宙を舞った。「今年のゲームを象徴する戦いだった。本当に粘り強く戦ってくれた。4年間、私もファンのみなさんも苦しかった。その悔しさをしっかりぶつけて選手が戦ってくれた。最高です!」優勝インタビューで、声が次第に震えていく。目が潤んでいく。「最弱」からはい上がった。万感の思いがこみ上げてきた。
すべてはあの屈辱から始まった。原巨人は昨年、未曽有の失速劇に見舞われた。原は自宅や遠征先のホテルに帰ると、手帳に「その時の感情を記す」が、大型連敗を繰り返した時、こんな文章を書いたという。「これだけ弱いチームで野球をしたのは生まれて初めてだ!」と。眠りが浅く、寝付いてもすぐに目覚めてしまったことも、一度や二度ではなかった。野球人生で未体験の悪夢の日々が、「奪回」への長い旅路のスタートだった。
腹をくくったのは昨秋だった。「今のジャイアンツは厳しい、新しい風を入れることが必要。理想は生え抜きだけど、力のない選手を戦わせることはファンのためではない」と小笠原、谷らを補強した。組閣でも、走塁改革、三塁コーチのスペシャリストとして、伊原コーチを招へい。弱いチームをよみがえらせる起爆剤としての人事だった。
春の一大決心は正しかった。今年は、監督に就任してのべ4年目。まだ桜が満開のころ、こうつぶやいた。「石の上にも3年、って言葉があるだろ。今年、オレは我慢しないよ」勝つためには何だってやる。そんな決意表明に聞こえた。だから、投打での大改革に踏み切った。高橋由の1番起用と上原の守護神抜てき―ともに、春季キャンプから温めてきた構想だ。
高橋由とは3月中旬、オープン戦の試合前に話し合った。「生まれ変わるチームの象徴として引っ張ってほしい。巨人初の200本安打を打ってみろ」けがで出遅れていた上原とは4月下旬に思いをぶつけた。開幕から守護神の豊田が不調にあえいでいた。期間限定での抑えを条件に、1軍復帰を熱望した。「短いイニングでも投げられるなら、おまえの力は絶対に必要だ」。高橋由は先頭打者アーチの日本新を作り、上原は球団新のセーブ記録を樹立。優勝への「両輪」となった。
開幕ダッシュに成功、交流戦をセ・リーグトップで乗り切った直後の夏に「事件」は起きた。今年は選手に対して「喜怒哀楽を表に出す」と決めていた。過去と比較しての意識的な変化だった。7月15日の広島戦(東京ドーム)で、今年一番、感情が爆発した。同点の7回1死満塁で、5番・二岡に代打・小関を送った。結果は三振で好機を生かせなかった。
しかし、原に悔いはまるでなかった。「簡単にいえば『二岡、しっかりせえ! 責任はこっちが取る』と。あとで『代打出しておけばよかったなあ』と後悔だけはしたくなかった」翌16日、阪神戦(甲子園)の試合後、宿舎で二岡を呼んだ。このゲームでの戦う「しぐさ」に、覇気のないものを感じたからだ。「おまえは巨人を背負って立つ選手だ。しっかりしろ!」と激しくゲキを飛ばした。打てて、つなげて、守れる二岡の存在は、欠かせない戦力だった。この日も1死一塁から迷いなく送りバントのサインを出した。原の期待に応えた二岡が2死二塁とし、最高のフィナーレを呼んだ。
分岐点は、真夏だった。8月16日の広島戦(広島)に負け、3タテを食らっての5連敗、首位の座から陥落した。「最も苦しかった」と振り返ったこの時期、原は焦っていた。勝ちたいという気持ちが強過ぎるあまり、思うような結果を残せなかった。そんな焦りは、選手にも伝染した。「このままではいけない」と冷静に自分を見つめ直し、ナインには「勝ちにこだわりすぎなくていい。プロらしいプレーを見せよう」と説いた。勝ちにこだわるな―逆説的な言葉の中に真実があった。直後からチームは4カード連続勝ち越しで、再び上昇気流に乗った。
残暑厳しい秋、勝利を確信した。決戦の9月は、中日、阪神とのデッドヒートが続いていた。そんな時、中日落合、阪神岡田の両監督が、原の采配批判とも受け取れるような発言をした。マスコミを通じてのコメントで、真意のほどは定かではないが、2人の焦りが透けて見えた。「同じ監督であるならば、軽はずみに批判できないことぐらい分かっているでしょう。批判するのは、少しでも優位に立ちたいという焦りがあるからだと思った」相手も苦しい。これなら勝てる。「準備と用意を怠らず、地に足をつけて戦っていけばいい」竜虎の焦りを力に変えて、最後の直線で抜け出した。
恩師との「約束」を果たした。昨年亡くなった藤田元司は、80年のドラフト会議で、4球団競合から原を引き当て、プロ入り後、二人三脚で歩んできたかけがえのない人だった。再建を託され、3年ぶりに監督に復帰した05年秋、あいさつに訪れると「少し長くやらなきゃダメだ」と声を掛けられた。監督室の壁のど真ん中には、昨年から藤田の直筆で「経過は大切だ。しかし、結果が全てだ!」という色紙が飾られている。3年越しで「結果」をたぐり寄せた。
5年前の新人監督時代の優勝は、成熟したチームをがむしゃらに引っ張った結果だった。今年は自らの手でもぎとった。昨年、Aクラス争いにさえ敗れたチームが、強くたくましく生まれ変わった。「何が何でも優勝する。そして来年からは手作りで強いチームを築き上げていきたい」そんな未来予想図を描いている。クライマックスシリーズ、日本シリーズと新たな戦いは続く。「クライマックスシリーズのことは今はまだ考えられない。奪回した。そのことに少しは酔いたいです」原の本音だ。ついに勝ち取った5年ぶりの「奪回」は、原巨人、黄金時代の到来を告げるプロローグに過ぎない
参照元:スポーツ報知
高校生を対象としたプロ野球の新人選手選択(ドラフト)会議が3日、都内のホテルで行われ、高校通算87本塁打の大阪桐蔭・中田翔外野手(18)は阪神、オリックス、ソフトバンク、日本ハムの4球団による競合の末、抽選で日本ハムが交渉権を獲得した。
また、巨人、楽天、横浜、中日、ヤクルトの5球団が1巡目で指名した仙台育英・佐藤由規投手(17)はヤクルトが、広島とロッテが指名した成田・唐川侑己投手(18)はロッテが、それぞれ引き当てた。
2日にセ・リーグ優勝を果たした巨人は、外れ1巡目で“緒方耕一2世”の異名を持つ熊本工のスピードスター、藤村大介内野手(18)の交渉権を獲得した。
なお、西武は今春の裏金問題の制裁処分で上位2選手の指名権がはく奪されている。
中田翔外野手(大阪桐蔭)「日本ハムに決まったので一生懸命やるだけ。ここぞという時に結果を残せる打者になりたい。新人王を取りたい」
参照元:スポーツ報知
レッドソックス(東地区1位)の松坂大輔、岡島秀樹両投手は3日にボストンで行われるエンゼルス(西地区1位)との第1戦に備え、正午からの守備練習の後、キャッチボールとランニングで調整した。
5日の第2戦に先発予定の松坂は「シーズンが終わってから間隔があいていないし、すんなり入れる」と自然体を強調した。大リーグでは単純に評価の高い順に先発投手を並べることが多く、先発2番目の評価と考えられる。松坂は「2番手というのは大事。シーズンの開幕でも2番手が大事ということをよく言っていた」と落ち着いたもの。
ナ・リーグのロッキーズが劇的なサヨナラ勝ちでプレーオフ進出を決めたことには、元同僚の松井稼が所属することもあって「良かった。井口さんのフィリーズも優勝したし、プレーオフに出る日本選手は多いですね」と刺激を受けた様子だった。
参照元:スポーツ報知
F組はマンチェスターU(イングランド)がホームにASローマ(イタリア)を迎え、ルーニーが決勝ゴールを奪って1―0で競り勝ち2連勝。H組はアーセナル(イングランド)が1―0でステアウア・ブカレスト(ルーマニア)を退け、勝ち点6とした。
G組はジーコ前日本代表監督率いるフェネルバフチェ(トルコ)が敵地でCSKAモスクワ(ロシア)と2―2で引き分け、勝ち点4で首位に立った。
参照元:スポーツ報知
現地のアマ最高峰大会「ゴールデン・グローブ」で4連勝し、約1か月ぶりに日本に帰ってきた和毅。11日にWBC世界フライ級王者・内藤大助(33)=宮田=に挑む大毅に土産を探していたところ、現地の練習ジムで「ゴキブリ(内藤)にクリソツのヤツを見つけたんや」。一見ひ弱な感じの覆面男だが、身長166センチ、右利きは内藤と同じで「こいつはええ」と即スカウト。和毅は「名前はチャマや。大ちゃんにええ土産でけたで」と満足そうだった。
参照元:スポーツ報知
暴行行為の全容解明へ、協会が兄デシからも事情を聴取することを決断した。北の湖理事長はこの日、「力士からも話を聞かなければいけません」と断言。聴取の時期は「当然、理事会の前に聞くことになります」とし、時津風親方の処分を決める5日の理事会より前の3日にも、兄デシを呼び出す姿勢を見せた。
事情聴取は武蔵川理事(元横綱・三重ノ海)と伊勢ノ海理事(元関脇・藤ノ川)が担当し、今野勝彦顧問弁護士が同席する予定。暴行を加えたとされる兄デシは3~5人と見られる。聴取では1日に時津風親方が証言したビール瓶や金属バットなどでの殴打、さらには30分と異常に長いぶつかりげいこの事実確認と、親方の指示の下で行ったか否かなど詳細に聞くことになる。
すでに時津風親方は、1日の事情聴取で暴行行為を認め、解雇が確実。北の湖理事長はこの日、改めて「厳しい処分を下すということです」と認めた。解雇は協会の規定で最も重い処分で、広報部によると、解雇処分を受けるのは1997年1月に本場所の無断欠勤を続けた山響親方(元小結・前乃森)以来2人目。今回の兄デシへの事情聴取で暴行行為が確認されれば、力士も解雇されることが濃厚で、豊ノ島(24)ら関取4人を含む15人が在籍する時津風部屋は、一気に力士が減る危機に陥る。
また、複数の協会幹部は時津風親方が解雇されれば「名跡は協会に返上すべき」と改めて指摘。名門部屋は消滅の危機に立つが、ある幹部は部屋付の枝川親方(37)=元幕内・蒼樹山=が、「枝川部屋」として部屋を継承する救済措置を提案した。事実上の「独立」となり、協会の規定で独立には幕内在位60場所以上が必要。枝川親方は36場所で規定は満たしていないが、「継承」の場合の規定(幕内12場所)は満たしているため、「こういう状況だから残った力士のことを考えて」と特例を認める方針を示唆した。
参照元:スポーツ報知
前週のナビスター・クラシックでは、失いかけていたドライバーのフィーリングを取り戻すことに主眼を置いた。予選落ちには終わったが「安定感も戻ってきたし、フィーリングもしっくりときている」と、結果には表れない部分での成果を口にした。
今週はその好感触をさらに確かなものにしていく。「だいぶ振れてきたので、タイミングを微調整していきたい」と、新たなテーマも掲げた。宮里自身に焦りの色はないが、そろそろ結果も欲しいところだ。
強烈な日差しのアラバマから、心地よい気候のカリフォルニアに移動。「(米国での拠点の)オレンジ郡とも似ている」というのはプラス要素にもなる。急斜面の打ち上げと打ち下ろしが連続するアップダウン、そして風がくせもののコースだが「風の計算がすごく重要。しっかりしていきたい」と、視線は前に向けられている。(共同)
参照元:スポーツ報知
参照元:スポーツ報知
“反逆のカリスマ”が変身した。「家族のために勝ちたい」結婚後、初めて迎える決勝トーナメントに向け、魔裟斗の口から意外な言葉がこぼれた。「責任ですね、男としての。(結婚前から)ずっと一緒に住んでいるから、変わらないけどね。俺にもかけるものがあるということ」結婚直後はあくまで「私生活とリングは別」とドライな発言をしていた魔裟斗の変化。今年こそという意気込みの表れだ。
充実した練習ができたことの証拠でもある。「家のことは何もしない。試合前は特に」と心夫人のサポートを全面的に信頼。練習面でも、トレーナー陣が万全の態勢を整えてきた。「これだけ練習したことはない。サポート態勢は完ぺきでした。チャンピオンになるために一丸になった。俺が勝つことが恩返し」夫人だけでなく、協力してくれたすべての人に、再び世界王者になる姿を見せる。
試合直前でも、ピリピリムードはない。「計量の前日に10時間寝たのは初めて。いつもはのどが渇いて眠れない。今までにない体調」心身ともに絶好調。過去最強の魔裟斗がリングに登場することになる。
初戦の相手は、3年前の決勝で敗れたブアカーオ。連覇を狙う王者はリミットから1キロ軽い69キロだった。「練習のやりすぎ。オーバーワークだと思う」と相手にプレッシャーをかけた。会見までも利用し、やれることをすべてやった。あとは、世界一になるだけだ。
参照元:スポーツ報知
静まりかえった東京ドームのベンチ裏通路に、内海の絶叫が響き渡った。「ウオー!」。自宅への帰り際、報道陣から翌日(2日)の大一番にかける意気込みを問われた直後だった。足早に歩いていた左腕が突然立ち止まり、両拳を握りしめるといきなり叫んだ。
「気持ちの高ぶり? 抑えてるって感じです。(本当は)『ウオー!』って叫びたい。あふれ出そうです」と、一気にまくし立てた。「ウオー!」の部分は、すでに絶叫となっていた。言葉とは裏腹に、熱い気持ちを抑え切れていなかった。
思いが通じた。練習後の時点では、まだ優勝マジックが「2」だったが、ナイターで中日が広島に敗れたため、ついに「1」となった。2日のヤクルト戦(東京ドーム)に先発予定の内海が勝てば、5年ぶりのV奪回が決まる。この日、本拠地で短距離ダッシュ中心の最終調整を終えた若き左腕が、優勝決定戦のマウンドに上がる。
その気迫あふれる姿で、チームを引っ張ってきた。今季、初の開幕投手の大役に、白星で応えた。ペナントレースの正念場。甲子園で2連敗し、3位まで転落して迎えた9月19日の阪神戦。内海は危険球がヘルメットに直撃するアクシデントにもめげず、「絶対に負けたくない」と、7回1失点の好投で3タテのピンチを救った。
落合中日と激突した最後の天王山。初戦に負けてもう後がなかった同25日の第2ラウンドで、8回途中まで3失点の粘投で、首位の座を奪回した。9月は自らが危険球退場した後に、中1日のスクランブル先発でも勝利した。ここ一番で見せる頼もしい勝負強さは、14勝以上の価値がある。残り2試合の初戦を任せられるのは、内海しかいなかった。
現在、178奪三振でリーグトップを走るが、「もう、自分の記録はいいんです」と、左腕は意に介していない。ついに迎えるV奪回への最終章。「勝つしかないでしょ」あと1勝。最後に思いっきり歓喜の雄たけびを上げる。
参照元:スポーツ報知
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