ＵＦＣが石井おもてなし！１泊１０万円ホテル用意、社長と会談

【米ネバダ州ラスベガス２５日】プロ格闘家に転向した柔道男子の北京五輪金メダリスト石井慧（２２）＝国士大＝が、参戦を目指す米トップ団体ＵＦＣの２７日に行われる大会「ＵＦＣ９２」の視察のため、同地に到着した。滞在中には、大会を主催するズッファ社のダナ・ホワイト社長（３９）と会談する見通し。出場契約前の格闘家としては超異例の“ＶＩＰ待遇”を受けた。さらに、練習拠点候補地の格闘技ジムも精力的に視察する予定で、“米移住プラン”もぶち上げた。

　柔道時代には縁がなかった米国に降り立ち、大会会場となる巨大なＭＧＭグランドホテルを外から眺めた石井は、「やっぱりアメリカンドリームをつかむのは自分だ、と強く思いました」と目を輝かせた。

　五輪金メダリストとはいえ、プロ格闘家としては“白帯”。だが、現地では破格の待遇が待っていた。２６日にズッファ社のダナ・ホワイト社長と会談する運びとなった。現地関係者によると「契約もしていない選手が社長と会うのは異例中の異例といえる」ということで、それだけ石井にかける期待が大きいということ。石井は代理人を同行させていないが、社長との直接対談となれば話は早い。「話次第では契約チックなことがあるかも」と期待をふくらませる。

　時間が許す限り周辺の格闘技ジムを見て回り、練習拠点も探す。「一緒に練習してもらえれば」と同地にある元ＵＦＣヘビー級王者ランディ・クートゥアのジムにも出向く予定だ。ロシアも候補にしているが、「日本はたまに帰るぐらい。プチ単身赴任です」と将来は拠点に“移住”する覚悟もある。

　現地で用意されたホテルの部屋は、約８０平方メートルもあり、１泊推定１０万円近い豪華さ。「飛行機で疲れて寝ようと思ったけど、思わず部屋の写真を撮りまくっちゃいました」。米国行脚は初日から興奮の連続となった。

　◆ＵＦＣ　１９９３年に第１回が開催された米総合格闘技大会。正式名称は、アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ。当初は目つぶし、かみつき以外は何でもありの過激なルールだったが、現在はスポーツライクに整備され、世界的な格闘技団体となっている。オクタゴンと呼ばれる金網で囲われた八角形リングを使用する。

参照元：スポーツ報知