０９年藍３０位発進…ＡＮＺレディースマスターズ第１日

◆欧州女子プロゴルフツアー　ＡＮＺレディースマスターズ第１日（５日、オーストラリア・ロイヤルパインズリゾート、６４４３ヤード、パー７２）　今季初戦となる宮里藍（２３）＝サントリー＝は４バーディー、３ボギーの７１で回り、首位に４打差の３０位で発進した。強風の中、持ち前の「耐えるゴルフ」を貫き、２日目での猛チャージ宣言も飛び出した。首位にはベッキー・ベルワートン（英国）ら４人が５アンダーで並んでいる。海外初参戦となる有村智恵（２１）＝日本ヒューレット・パッカード＝は１バーディー、６ボギーの７７で１１６位と苦しいスタートとなった。

　スタートの１０、１１番でバーディーパットがあと数センチのところでカップを外れ、１、８番ではバンカーに打ち込んだりとアンラッキーとピンチの連続にも藍は動じなかった。「平たんな気持ちで」首位に４打差に粘る１アンダーで初日を終えた。「パッティングはいまひとつ決まらない部分もあったけど、なんとか我慢できた。明日につながると思う」と前向きに話した。

　強風に見舞われた１８番、１番では痛恨の連続ボギー。しかし、このままズルズルといかないのが今年の藍だ。最終９番パー５では「色々なデータを取ってみると実質１０ヤード位伸びている。いい感触」と話す新ドライバーから絶妙ショットを放つ。フェアウエーセンターを捕らえ、残り２４０ヤードから３ウッドで２オンに成功すると、２０メートルのロングパットに果敢にトライ。カップ間際でわずかに右に切れる、初日をバーディーで締めた。

　「自分をうまくコントロールできた気がする」と振り返った初日。２年連続４度目の出場となる今大会は初出場の０５年が２位と相性もいい。「アンダーパーなら、明日爆発してトップグループに食い込むこともできる」と大きな目を輝かせた。４年目を迎える米ツアーは次週ＳＢＳオープン（１２～１４日、ハワイ州）で開幕する。賞金ランキング４６位に終わった昨年から真の復活へ、前哨戦でその第一歩を踏み出す。

参照元：スポーツ報知