魔裟斗逆指名！初戦ブアカーオ…Ｋ―１ワールドＭＡＸ組み合わせ発表

Ｋ―１ワールドＭＡＸ世界一決定トーナメント決勝戦（１０月３日、日本武道館）の組み合わせが２０日、都内で発表された。魔裟斗（２８）＝シルバーウルフ＝は希望通り、初戦で昨年の世界王者のブアカーオ・ポー・プラムック（２５）＝タイ＝と激突。テレビの視聴率を稼ぐため決勝戦で当てたい主催者の意向を押し切った。推薦枠では６月２８日のザンビディス戦で好評を博したドラゴ（２２）＝アルメニア＝の出場が決定した。

　３年前の復しゅうに燃える魔裟斗の情熱が、主催者から「採算」の２文字を忘れさせた。世界王者との初戦での指名挑戦が実現し「最初はカッコつけて言っていただけだけど、だんだんその気になっちゃった。自信はすごくあります」と有言実行での勝利を宣言した。

　ブアカーオ戦は、リザーブファイト２試合の直後のトーナメント第１試合。早々とカリスマ敗退となれば、会場のファンが興ざめして、ドッチラケとなる恐れもある。放送するＴＢＳも視聴率面で致命傷を負いかねない。谷川貞治イベントプロデューサー（４５）は「正直言って迷いました。プロデューサーの立場としては決勝で戦ってほしい。でも（あえて強者を選ぶ）魔裟斗君の哲学を尊重せざるを得なかった」と決断の経緯を話した。ブアカーオ側も受け立つ構えだという。

　徹底的な走り込みは８月中旬で終了。今週からはブアカーオ同様、前蹴りを得意とする現役ムエタイ王者をスパーリングパートナーとしてバンコクから招き、徹底的な実戦練習に入る。「とにかく今年は優勝したい。どっちにしてもあれ（ブアカーオ）に勝たなきゃ優勝はないからね」事実上の決勝となる初戦で死力を尽くす。後は惰性で４年ぶりの栄冠に手が届くという算段だ。

参照元：スポーツ報知