朝青龍帰国へ…北の湖理事長容認 高砂親方は慎重な姿勢

◆米男子プロゴルフツアー　ウィンダム選手権最終日（１９日、米・ノースカロライナ州フィレストオークスＣＣ）　丸山茂樹（３７）＝トヨタ自動車＝が土壇場でプレーオフ進出を決めた。４バーディー、１ボギーの６９で回り、通算１７アンダー。今季最高の７位に入ったことで、今季から導入されたプレーオフ出場を決める通算ポイントが１６２位から１４０位に浮上。上位１４４位に出場権が与えられる第１戦への切符をつかんだ。８位からスタートしたブラント・スネデカー（米国）が６３をマークし、通算２２アンダーでツアー初Ｖを飾った。

　充実感と悔しさが交錯した。最終１８番。ピン手前２メートル半のチャンスもカップをわずかに外れた。「何度、けられるんだろう。ショットはよかった。パットだけが…」丸山は、今季最高の７位にも会心の笑みを浮かべることはなかった。

　有力選手がほとんど出場していない上、４年前に米ツアー３勝目（クライスラー・クラシック・グリンズブロー）を挙げた相性がいいコース。安定したショットでチャンスを作った。バーディーではガッツポーズで喜びを表現し、惜しいパットには、全身で悔しさをあらわにした。

　これで、開幕から今大会までの３６試合までの獲得ポイントで出場が決まるプレーオフ４大会「フェデックス・カップ」への進出が決定。プレーオフでは、出場選手はポイントの順位ごとに新しい持ち点が与えられ、それにプレーオフ独自のポイント（１位９０００点、２位５４００点…）を加えられる。トップとビリの選手がたった２試合で逆転できるように設定されている。

　左ひざの痛みが引かず、予選落ち１１度、棄権４度とツアー本格参戦８年目で最も厳しいシーズンを送ってきた丸山。しかし、かろうじてプレーオフに生き残ったことで、残り４試合で最もポイントを稼げば１０００万ドル（約１２億円）という高額賞金が手に入り、逆転賞金王も可能だ。

　「いいラウンドだった。パットさえ入ればもっといけた」と不満ながら、結果は残した。来季のシード（１２５位内）確保には予断を許さない状況が続くが、かすかにつかんだ手応え。その勢いで新方式も勝ち進んでみせる。

参照元：スポーツ報知