高橋ＳＰ世界歴代２位！首位発進…フィギュア４大陸選手権

◆フィギュアスケート４大陸選手権第１日（１３日、韓国・高陽）　男子ショートプログラム（ＳＰ）は昨季、世界選手権２位の高橋大輔（２１）＝関大＝が４種類のジャンプをすべて決め、自己ベストで世界歴代２位となる８８・５７点を出し首位発進した。２連覇を狙うエバン・ライサチェク（米国）が世界歴代３位の８４・０６点で２位。小塚崇彦（トヨタ自動車）は６７・４８点で７位、中庭健介（パピオク）は５５・８２点で１１位だった。ペアＳＰで井上怜奈、ジョン・ボルドウィン組（米国）は５７・４０点で３位。アイスダンス規定のキャシー・リード、クリス・リード組（川越ク）は２７・０６点で７位。

　スピンでフィニッシュした高橋に、会場から惜しみない拍手が送られた。０６年のＮＨＫ杯で出した自己ベスト（８４・４４点）を上回る８８・５７点。「あれだけの点数が出てびっくり。ジャンプ、ステップは今季一番よかった」プルシェンコ（ロシア）が０６年トリノ五輪で記録した世界最高の９０・６６点に迫る世界歴代２位の高得点をたたき出し、笑顔で拳を握った。

　「白鳥の湖」をヒップホップ調にアレンジした斬新なプログラム。冒頭の２連続３回転から３回転半、３回転ルッツと４種類のジャンプをすべて決めた。「ステップはもう少し盛り上がれば」と反省を口にしたが、韓国のファンは手拍子で盛り上がった。

　１週間前にスケート靴を新調。違和感を覚えることもあったが、「調子は悪くない」と不安は口にしなかった。表現力を示す５項目で２１人中ただ一人、最高レベルの８点台を４項目も並べた。「（４回転なしで）評価してくれたことを自信にしたい」と充実の表情を浮かべた。

　１５日のフリーは４回転を２本組み込む。昨年末の全日本選手権で初めて成功し「プラスになる」と自信を深めた。３月の世界選手権（イエーテボリ）で強敵となる欧州勢は出場していないが「４大陸で優勝するのも意味がある」と意欲は高い。４大陸は過去３回出場して０５年の３位が最高。納得の初優勝で世界選手権金メダルに弾みをつける。

参照元：スポーツ報知