相撲協会がドーピング説明会 ０９年から導入

来年からドーピング検査を導入する日本相撲協会は１３日、東京・両国国技館で全力士、親方ら９００人を対象とした説明会を開始した。説明会は５つに分かれる一門別で開かれ、この日は出羽海、二所ノ関各一門のおかみさん、マネジャーら関係者も出席。慶大教授で日本アンチドーピング機構の大西祥平専門委員が９０分間にわたり説明した。

　説明会を終えて、北の湖理事長（元横綱）は「力士の健康が第一です」と検査導入の狙いを明かした。角界では初のドーピング検査となるが、禁止薬物は他の競技と同じ規定で実施される。ただし、痛風などの投薬治療を行っている力士については、新たに治療目的の適用措置（ＴＵＥ）委員会を設置し、認可する方向。また、罰則規定は協会独自で設定するが、関係者は幕内優勝力士の優勝取り消しなど厳罰を盛り込む意思を示していた。説明会は１５日まで開かれる。

　◆にんにく注射ダメ　○…大西委員は横綱・朝青龍らが滋養強壮などの目的で使用している、いわゆる「にんにく注射」に関して「正当な医療行為ではないので認められません」と断言した。朝青龍はこれまで風邪を引いたときなど、「にんにく注射」を打って体の回復を図ってきたが、ドーピング検査が導入される０９年からは禁止となってしまうことになった。

参照元：スポーツ報知