闘莉王がアジア一弾！勝って日本勢初Ｖ決める…１４日・ＡＣＬ決勝第２戦

勝って決める―。１４日にアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）決勝第２戦、セパハン（イラン）戦を迎える浦和のＤＦ田中マルクス闘莉王（２６）が１３日、９８～９９年の磐田以来８年ぶり、ＡＣＬとなってからは初のアジア制覇へ向け、ゴールを宣言した。７日の第１戦を左太もも裏肉離れで欠場した闘将は、自らの得点で勝利と世界クラブ出場権を勝ち取るつもりだ。

　アジア頂上決戦、そして日本サッカー界の夢を乗せた史上最大の決戦へ、赤い悪魔の闘将は自信に満ちていた。

　「ここまで来たら勝ちたい。この前よりも攻撃的なサッカーをしたい。一発決めたい。自分にとっては今までで一番大事な試合になる。そういうところで結果を出せる人間になりたい」１３日夜、大原グラウンドで最終調整を終えた闘莉王が強気に言い切った。日本勢初のＡＣＬ制覇をかけたサッカー人生最大の決戦。脅威の攻撃参加とゴールを宣言した。

　悔いがある。７日の敵地決戦は左太もも裏肉離れの影響で欠場。「マネジャーでもいい」と中東遠征帯同を熱望したが、オジェック監督の強制休養で、やむなくテレビ観戦。１―１のドロー劇を歯がゆく見守った。

　相手のセパハンはＡＣＬ１１戦７失点と堅守を誇るが、中東の雄撃破に心強い援軍がある。それは２時間で前売り券完売となった埼玉スタジアムを深紅に染める巨大サポーターだ。

　「相手はこのサポーターを見たことがない。驚くと思うし、緊張すると思う」と闘莉王。Ｊリーグのお荷物と呼ばれた９３年の開幕当初から揺るがぬ忠誠を尽くし、９９年のＪ２降格時に涙を流したサポーターの存在が、浦和の“秘密兵器”。今季公式戦通算動員１００万人突破が確実なアジア最大勢力が敵を威圧し、満身創痍（そうい）の赤き戦士を支える。

　「今まで夢のような感じったけど明日、現実にできる」と話した闘莉王。最弱からアジアの至高への道を、赤い悪魔が一気に駆け抜ける。

　◆浦和が優勝する条件　第２戦で勝つか、または０―０の引き分けでも、第１戦でアウェーゴールを挙げている浦和の優勝。１―１の場合だけ１５分ハーフの延長戦を行い、それでも決着がつかなければＰＫ戦で勝者を決める。セパハンは勝つか、２―２以上の引き分けで優勝。

参照元：スポーツ報知