遼クン効果で？来季男子ゴルフツアー３試合増

来季の男子プロゴルフツアーが、３試合以上増える可能性があることが２０日、分かった。新規トーナメントのスポンサーに松下電器、トヨタ自動車と、機械製品を扱うシンクスの３社が名乗りを上げており、さらにもう１社と交渉中。サントリーオープンが今季限りで幕を閉じたが、他のトーナメントは開催を継続予定で、来季は４増１減の２７試合以上になる。

　男子ツアーは今季、昨年から一気に５試合減って史上最少の２４試合になった。しかし、松下、トヨタという世界的大企業が新規トーナメント開催を前向きに検討。しかも、いずれも賞金総額２億円規模のビッグトーナメントになるという。時期は現在空いている１１月第１週、１０月第１週、サントリーオープンが開催されていた９月第２週が候補に挙がっている。

　シンクスは今季初めて下部ツアーのチャレンジツアー、「シンクスＮｏｖｉｌカップ」（徳島・ＪクラシックＧＣ）を開催。２１日から２日間行われるこの第１回大会の運営などがうまくいけば、来季はレギュラーツアーへの“昇格”を考えているという。

　今季は、危機感を持った日本ゴルフツアー機構（ＪＧＴＯ）、深堀圭一郎を選手会長に迎えた選手会が、ともにスポンサー集めに奔走。その地道な努力に石川遼（１６）＝杉並学院高１年＝の出現が加わり、ツアーへの注目が戻ってきた。最盛期の４４試合（９０年）にはまだまだ及ばないが、復権への流れは確実になりつつある。

参照元：スポーツ報知