古田ヤクルトあぁ逆転負け

◆ヤクルト５―６中日（１９日・神宮）　戦う執念を示した。２点リードの７回表、古田兼任監督は守備妨害の判定とストライク、ボールのジャッジを巡り、２度、ベンチを飛び出して抗議した。最後まで戦い抜く―その気持ちを選手にファンに見せたかった。

　「良く粘ってくれたけどね。惜しかったよね」初回に３点を先行も、中継ぎ陣が粘れず、７回、ウッズに同点打を浴びると、最後はシコースキーが中村紀に右翼席に決勝弾を運ばれて敗れた。

　試合前、古田兼任監督は選手を集め、自らの現役引退、監督辞任の意思を初めて伝えた。キャプテンの宮本は「選手の責任。もう少し力になりたかった」と言い、「間違いなく日本で一番の捕手。もう一度、一緒に優勝したかった」と話した。

　「試合に集中しづらかった？　１８年で１回のことですから」試合後、足早にクラブハウスに消えた指揮官。右翼席からは「フルタ、フルタ」の大合唱が起こった。試合には負けたが執念はうかがえた。古田ヤクルトは残り試合、完全燃焼する。

参照元：スポーツ報知