由伸２５０スイング！…始動いきなり６時間

巨人・高橋由伸外野手（３３）が１１日、沖縄・恩納村で行っている自主トレを公開した。練習初日だった１０日は悪天候で満足のいく練習ができなかったため、この日が今年の「振り始め」となったが、いきなりティー打撃で２５０スイングするなど、腰痛の不安を感じさせず、意欲的に体を動かした。また、共に自主トレを行っているＷＢＣ日本代表候補の亀井義行外野手（２６）は「究極仕上げ」で２月１日からの春季宮崎キャンプ、そして１５日から始まる代表合宿に臨む。

　一度、火がついた本能は止められなかった。沖縄自主トレ２日目。今年初めてバットを握った高橋由は、汗を飛ばしながら、無心で体を動かし続けた。「焦らず少しずつやっていく」胸に秘めた思いと反比例するように、５０、１００、２００と、スイング数は増えていった。

　結局、０９年の“打ち始め”となったティー打撃は２５０スイングに及んだ。「考えていたより多めにやってしまったかな、とは思っています。でも、明日以降の体のハリとかを見るには良かったのかな」マスコットバットなどを使って約３０分間、軽快に振り続けることが出来たのは、順調に調整が進んでいる証しだ。

　昨季の不振の原因となった腰痛。再発防止のため、年末年始は強化トレとリハビリを続けてきた。「もともと、こっちに来てから打ち始めようと考えていたし、またキャンプに行ってから本格的に振り込めればいいかな、と思っています」この日は天候に恵まれたこともあり、熱心にバットを振ったが、あくまで照準は２月１日から始まる宮崎キャンプだ。

　意欲的だったのは打撃練習だけではない。亀井、隠善、中井といった若手がフリー打撃を行う姿に、急きょ、自らマウンドに上がって打撃投手を買って出た。「自分でもいつやったか全く記憶にない」という珍しい光景だったが「肩を作るにはちょうどいいし、人数が多いから協力してやっていかないとね」と、笑顔で説明した。沖縄自主トレ３年目で参加は最多の５人だが、リーダー自ら裏方に回り、雰囲気を盛り上げている。

　それ以外にもダッシュ、ノック、ウエートトレーニングなど、この日は約６時間かけて汗を流した。「キャンプをしっかり過ごすための体づくりと思っているので、これからもしっかりやっていきたい」完全復活に向けて、まずは順調過ぎるスタートを切った。

　◆０８年は１１２スイング　昨年、高橋由は１月７日にＧ球場で始動。ウエートトレなどを行った。１０日の沖縄自主トレ初日、初めてティー打撃を行い１１２スイング。ランニング、キャッチボールなどでも汗を流した。

　◆高橋由の今後の予定　１９日まで沖縄・恩納村で自主トレ。帰京後、都内でトレーニングを続け、２６日からは宮崎で合同自主トレに参加。そのまま、２月１日にキャンプインとなる。

参照元：スポーツ報知