桃子泣いた！前日練習突然３０分中断！…クラフトナビスコ選手権

【ランチョミラージュ（米カリフォルニア州）２日】米女子プロゴルフツアー、メジャー第１戦のクラフトナビスコ選手権第１日は３日、当地で開幕するが、調子の上がらない上田桃子（２１）＝ソニー＝は練習を約３０分間中断し、涙を流すなど波乱の調整となった。一方で、２年連続賞金女王のロレーナ・オチョア（メキシコ）は、桃子に対して「米ツアー成功への３か条」を明かした。前週のセーフウェー国際のラウンドを観戦した桃子は、女王からの激励を胸に戦う。

　２日に行われたプロアマ戦後の練習場で、江連忠コーチの指導を受けていた桃子が、突然クラブを置いた。その場を離れること約３０分、目を腫らしはなをすすりながら戻ってきた。「江連さんに言われたことが出来なかったから？」という記者の問いに「そういうわけじゃないです」と答えた以外は、その話題に触れず足早にコースを去った。

　練習前の会見でも「（調子は）あんまり良くない。来る前はメジャーに照準と言っていたけど、絶好調じゃないですから」と表情はさえなかった。最後に入念にパッティング練習を２時間も行ったが、笑顔は見られなかった。

　桃子は予選落ちしたセーフウェー国際で、オチョアの第３ラウンドを観戦。今季すでに２勝を挙げている最強女王は、スポーツ報知の取材に「彼女が私を見ていたのは知っていたわ」と笑顔で話し、「成功への３か条」を披露した。
  １、我慢が必要　タフなコンディションの多い米ツアーでは簡単にスコアは伸ばせない。
  ２、チャンスを待て　すべてのシチュエーションで全力を出し切るのではなく、来たチャンスを確実にモノにすればいい。
  ３、自分を信じろ　　日本開催とはいえ、すでに米ツアーで勝っていることは事実。そのことを忘れないでほしい。

　桃子とはまだ話をしたことがないオチョアだが「すぐに一緒に（優勝争いが）できるはず」と期待は高い。米国の賞金女王から日本の賞金女王に向けた「成功の３か条」を胸に、桃子の米本土初メジャーが幕を開けた。

参照元：スポーツ報知