杉山ストレート負け 単複ともに初戦で散る…女子テニス

◆女子テニス　東レ・パンパシフィック・オープン第２日（１７日・有明テニスの森公園）　世界ランク３０位で１６年連続出場の杉山愛（３３）＝ワコール＝はシングルス１回戦で同３７位のビルジニ・ラザノ（２５）＝フランス＝に３―６、２―６で敗れ、２年連続の初戦突破はならなかった。ダブルス１回戦では、クルム伊達公子（３７）＝エステティックＴＢＣ＝、藤原里華（２６）＝北日本物産＝組、森田あゆみ（１８）＝キヤノン＝、中村藍子（２４）＝ニッケ＝組とも敗れた。

　最後に決まったラザノのサービスエースが、杉山の“完敗”を象徴していた。第１セット、２―４で迎えた第７ゲームをブレークして流れをつかみかけたに見えたが、要所でダブルフォルトなどミスを連発。第２セットは２ゲームしか奪えず「速く攻めないといけなかったのに、相手に先にやられた」と唇をかんだ。

　ボールが滑りやすい有明コートの速さに苦しんだ。ラリーでラザノの強打に押され、リズムをつかめない。スタンドで見守った母の芙沙子コーチ（５９）も「中途半端だった。リズム感もないし、もう少しスピードを意識しないと」と悔やんだ。

　単複で初戦敗退に終わったが、来週の中国オープン（北京）出場を挟み、再来週のＡＩＧジャパンオープン（２９日開幕）で再び有明に戻ってくる。「いいイメージ通りにプレーできればチャンスが来る」地元で次こそ雄姿を見せる。

参照元：スポーツ報知