朝青龍「朝痛くなった」突然休場…名古屋場所６日目

◆大相撲名古屋場所６日目　○若の里（不戦勝）朝青龍●（１８日・愛知県体育館）　横綱・朝青龍が、名古屋場所６日目の１８日から休場した。５日目の栃乃洋戦で負傷した朝青龍はこの日、名古屋市内の病院で診察を受け、「左ひじ内側側副じん帯損傷で３週間の安静加療を要する見込み」との診断書を日本相撲協会に提出した。休場は出場停止処分を受けた昨年九州以来５度目。モンゴルには帰国せず愛知県内で治療を続けるが、秋場所（９月１４日初日・両国国技館）でも不振となると、進退問題が浮上しそうだ。

　まさかの休場だ。２敗目を喫した５日目の栃乃洋との取組後、朝青龍から左ひじを負傷した様子はなかった。一夜明けた１８日の朝げいこでも、師匠・高砂親方（元大関・朝潮）は「休場はない」と明言。それから、わずか数時間後の休場決定。師匠も予想外の電撃休場だった。

　朝青龍は午前中に左ひじに痛みを訴え、休場の意思を固めた。昼過ぎに名古屋市内の病院で診察を受けた結果「左ひじ内側側副じん帯損傷」と診断され、協会に診断書を提出。診察後、蟹江町の高砂部屋で同親方にあいさつ。部屋に現れた横綱は、左腕を三角きんでつりながら「今朝、痛くなって相撲が取れる状態ではなくなった。患部に熱があって、医師からは関節が開いていると言われた」と説明。けがに加え、待望していたモンゴル巡業が延期される可能性が浮上し、精神的ショックが休場へ拍車をかけた可能性もある。

　今後は治療を理由に、場所中のモンゴル帰国も予想されるが、高砂親方は「名古屋で治療させる」と場所中の帰国は認めない方針を打ち出した。ただ、場所後に関しては「わからない」とあいまいな返答で帰国に含みを持たせた。昨年の名古屋場所後の夏巡業は、けがを理由に休みながら、帰国中のサッカー騒動で謹慎処分を受けた。今年の夏巡業には「治療を続け、巡業に間に合うようにしたい」と朝青龍。８月５日の北海道・苫小牧からの夏巡業で、復帰する意思を見せていた。

参照元：スポーツ報知