朝青龍“ニコニコ作戦”大成功

横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝が、“イメージアップ作戦”に大成功した。時津風部屋の序ノ口力士死亡を受け発足した日本相撲協会の「再発防止検討委員会」が１３日、東京・墨田区の高砂部屋を視察。２日ぶりにけいこを再開した朝青龍は、幕下力士に胸を出すなどのアピールで委員に好印象を与え、指導力不足を指摘される師匠・高砂親方（元大関・朝潮）の指導法も高評価を受けた。

　委員が到着予定の午前１０時直前。朝青龍は、抜群のタイミングで土俵に入る。胸を出し、大粒の汗が流れ始めたと同時に、４人の委員が登場。「普段通りで意識していない」と話したが、けいこ後に委員から声をかけられると、満面の笑み。この優等生ぶりに、外部有識者の大西祥平委員（日本アンチ・ドーピング機構専門委員）は「緊張感があったし指導力も素晴らしい」と、手放しで褒めた。

　けいこ見学を終えた委員は、高砂親方と面談。大西委員は「『会話を重視している』と言っていたのはいいこと。ほかの部屋も見習うところ」と、絶賛した。一連の騒動には触れなかった３０分間の面談で、すべてを把握できたか疑問は残るが、世間を騒がせてきた師弟は“合格点”を与えられた。

参照元：スポーツ報知