星野監督も警戒！新生キューバ強い！台湾、日本に連勝

◆ハーレム国際　▽リーグ戦　キューバ３―０台湾、キューバ５―３日本（９日、オランダ・ハーレム）　新生キューバは脅威の存在だった。北京五輪野球の日本代表・星野仙一監督（６１）とコーチ陣が、ハーレム国際野球大会のキューバ・台湾戦を視察。調整段階の選手が見せた能力の高さに、五輪で金メダルを３度獲得した実力を痛感した。

　２日間の雨天順延をへて実現したキューバの視察。試合時間は２時間１５分だが、インパクトは十分だった。ネット裏の闘将が注目したのはベルだった。代表未経験ながら、今季の国内リーグで３１本塁打、１１１打点を挙げ、２冠王に輝いた新星。「一発を狙うときと、勝負どころの打撃が違う。場面に応じて打撃を変えている」４回に先制の中前安打を放つなど２打数２安打。評判通りの活躍にチェックが入った。

　０４年アテネ五輪の壮行試合で日本代表を１失点に抑えたパルマが、先発して４回を無失点７三振。大野投手コーチは「４年前は直球で押すタイプだったが、内外角の出し入れができている」と変身に目を丸くした。

　シダックスで日本の社会人野球を経験したパチェコが監督を務める新生キューバ。新戦力が台頭し、ベテランが進化したチームは脅威だ。「まだオープン戦の段階。本来のキューバの力が出ていない。これで判断すると大けがをするぞ」と星野監督は警戒を強めた。対戦する１次リーグ初戦（８月１３日）まで１か月。物足りない顔触れの最強アマ軍団から、恐怖感が伝わってきた。

参照元：スポーツ報知