大相撲１０年にもタイ巡業！東南アジア初

日本相撲協会が２０１０年以降に、東南アジアとしては初となるタイ巡業の開催を検討していることが１９日、分かった。

　現地の日系企業が勧進元として招致に動いており、大島巡業部部長（元大関・旭国）は「タイから話が来ている。海外（巡業、公演）はこれから増えていくだろう。条件が整えば開いていきたい」と前向きだ。日本相撲協会は今月７、８日に米・ロサンゼルス巡業を終え、８月にモンゴル巡業、来年１０月には英・ロンドン公演を控えている。タイ巡業の開催時期について同部長は「ロンドンが終わってからでしょう」と話しており、早くても１０年になりそうだ。

　アジアでは過去に北京（７３年、０４年）、韓国（０４年）で公演が、香港（９３年）、台湾（０６年）で巡業が開催されているが、東南アジアでの開催はない。タイでは０６年に首都・バンコクに本格的な土俵が完成。昨年１１月にはチェンマイでアマチュアの世界選手権が開かれるなど、相撲熱は高まりつつある。同国相撲連盟の倉沢澄夫会長（６５）は「もともと、ムエタイなど格闘技に興味を持っている人が多い。巡業が来ればかなり盛り上がると思います」と期待。タイ巡業の開催は、東南アジアでの相撲普及に大きな役割を果たすことになる。

　今後も増えていく海外進出。その上で、大島部長は「海外でやるためには日本人の横綱が出てくれればうれしい」と和製横綱の誕生を望んでいる。

参照元：スポーツ報知