原巨人、星野ＪＡＰＡＮとガチンコ勝負…秋季キャンプの目玉

連覇へ、日本一奪回へ向けて、原巨人が動き出す。巨人は２３日、秋季キャンプを１１月２～２０日に宮崎市の宮崎県総合運動公園で行うと発表した。若手主体で臨む今キャンプの目玉として、同公園内で合宿を行う北京五輪日本代表候補との練習試合が正式決定。星野ＪＡＰＡＮの正捕手候補である巨人・阿部慎之助捕手（２８）は「（技術を）お互い盗み合うのがベスト。それが今後につながる」と対戦するヤングＧに熱いエールを送った。五輪予選直前の“本気モード”のトッププロを相手に、来季への飛躍のきっかけをつかむ。

　リーグ連覇、そして６年ぶりの日本一へ、原巨人が新たなスタートを切る。１１月１日に宮崎入り。翌２日から１９日間にわたって宮崎県総合運動公園で秋季キャンプを張る。参加メンバーは投打ともに２０代の若手中心で構成される予定で、後日正式発表される。

　今秋ならではの、貴重な実戦が用意された。北京五輪日本代表最終候補「星野ＪＡＰＡＮ」との練習試合だ。代表候補は１１月１２～１９日、「サンマリンスタジアム宮崎」で強化合宿を実施するが、合宿の終盤に巨人との練習試合が行われることになった。

　さっそく阿部が、試合の実現を熱烈歓迎した。上原、高橋尚、小笠原、高橋由とともに代表候補入りしている巨人の主将。「一流の選手ばかり集まっているから、それを見て欲しい」と、対戦相手となる巨人の若手たちへ熱いゲキを送った。

　もちろん自身の技術向上にも励むつもり。「ウチ（巨人）にもいい投手がたくさんいるから。僕も勉強したいし、お互いに（技術など）盗み合う部分があればいい。盗んで盗まれてというのがベスト。そういうことが今後につながっていく」と熱っぽく語った。

　巨人の今キャンプには、先発ローテーションで奮闘した内海、木佐貫のほか、新人で７勝した金刃、育成選手から“昇格”したサウスポー山口らが参加する見通し。木佐貫が「もし投げるなら全日本のメンバーなので、胸を借りるつもりで投げたい」と名乗りを上げたほか、１４勝した内海にとっても、真のエースへの階段を上がる絶好のチャンスとなる。

　試合日時、試合数などは未定だが、星野ＪＡＰＡＮは１７～１９日に練習試合を行う計画を立てている。五輪予選は１２月１日に初戦を迎えるだけに、単なる練習試合ではなく、本番を直前に控えた最終段階のトッププロが相手となる。日の丸を背負い絶対負けられない試合を目前に、超本気モードで挑む代表選手の姿は、ヤングＧ戦士にとって格好の「生きた教材」となりそうだ。

参照元：スポーツ報知