内藤、いじめられっ子に白星捧げる…１１日ＷＢＣ世界フライ級タイトル戦

　◆プロボクシングＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチ　王者・内藤大助―同級１４位・亀田大毅（１１日、東京・有明コロシアム）　最終調整を終えた王者・内藤は、初防衛成功後にいじめられっ子を対象とした講演会を開く考えを明かした。予備検診の日、大毅が「アイツはいじめられっ子やろ。オレはいじめっ子や」と発言したことが、中学時代にいじめに苦しんだ経験を持つ者として聞き捨てならなかった。

　「そういうのを聞くとゾクゾクするね。いじめで自殺とか、いまだにあるわけじゃないですか。オレはリアルなことをされたからね。（いじめられっ子に）試合を見てほしい。それでステージに上がって話したい」。いじめっ子をリング上で撃退した暁には、全国の小、中学校を行脚することになるかもしれない。

　直前期だけは、あえて食事も真弓夫人に頼らず、コンビニのパンとスープ程度で節制。一日の食費はわずか３～４００円程度だ。あとは粉末のアミノ酸などで栄養分を補給している。この日は、シャドー、ミット打ちなどの軽めのジムワーク後にリミット（５０・８キロ）をクリアした。大毅の兄・興毅が「試合を見れば分かる」と断言したことには「全くその通り。結果がすべてです」と撃退を宣言。気弱な少年たちの希望の星は、勇気を形にして示すつもりだ。

参照元：スポーツ報知