共和党２番手ロムニー氏が撤退表明

米大統領選で混戦が続いていた共和党候補指名争いは、２番手につけていたロムニー前マサチューセッツ州知事が７日、選挙戦からの撤退を表明、トップを走るマケイン上院議員の指名獲得がほぼ確実な情勢になった。

　共和党指名争いにはまだハッカビー前アーカンソー州知事がとどまっているが、代議員獲得数や支持率でマケイン氏に大きく後れを取っており、逆転の可能性は極めて低い。

　ロムニー氏は７日、首都ワシントンで開かれた保守派の集会で演説し「党と米国のために身を引く」と表明した。また「イラクで成功するためには、あらゆる対策が必要だという点ではマケイン氏と一致できる」と述べ、明確な支持表明は避けたが、マケイン氏への協力姿勢を強くにじませた。５日の天王山、スーパーチューズデー直後の演説では選挙戦継続を宣言したが、展望が開けないとの判断に傾いたとみられる。

　実業界出身のロムニー氏は、豊富な資金力と経営手腕を売りに、これまで予備選・党員集会を行った州のうち、地元マサチューセッツなど１１州で勝利。しかし力を入れてきた初戦のアイオワ州を落とすなど取りこぼしも目立ち、スーパーチューズデーでもマケイン氏の優位を崩せなかった。

　ロムニー氏は末日聖徒イエス・キリスト教会（モルモン教）教徒として知られる。

参照元：nikkansports.com