ポンサクレック強気「亀田は内藤よりレベルが低い」…１８日ＷＢＣ世界フライ級王座戦

　亀田兄弟が標的にするＷＢＣ世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム（２９）＝タイ＝が１２日、来日し、Ｖ１８防衛戦（１８日・後楽園ホール）の挑戦者・内藤大助（３２）とともに都内の病院で予備検診に臨んだ。王者陣営は、ＷＢＡ取りに路線変更した亀田家を「内藤よりレベルが低い」と一刀両断。１８日の試合当日に来場を求めて挑発した。

　ＷＢＣ３位の亀田家長男・興毅（２０）は当初、ポンサクレックを標的にしていた。だが、７０００万円ともされる王者の破格ファイトマネーがネックとなり、交渉が難航。兄弟は年内のタイ人王者への挑戦を断念し、同じ協栄ジムのＷＢＡ王者、坂田健史（２７）に路線を変更した。

　ポンサクレックはこれを知ると「亀田は内藤よりレベルが低い」と言い切った。マネジャーのピヤラット氏（３５）も「２年前から協栄とは４、５回連絡を取り合ってるが（亀田のポンサクレックへの挑戦要求が）本気とは思えない。王者の名を使って宣伝してほしくない」と不快感を示した。さらに「年内は無理だが、本気なら亀田は（１８日の）試合にマネジャーを連れてくればいい」と来場を求めた。

　王者が涼しい顔なのは、日本人挑戦者が“お得意さん”だからだ。過去７人に延べ８連勝中。３度目の挑戦となる内藤とのＶ１８防衛戦にも「間違いなく勝ち切れる」と余裕たっぷりだ。ピヤラット氏も「今後３、４年間で８、９回は防衛させたい」と話した。

　元ＷＢＡ世界スーパーフライ級王者カオサイ・ギャラクシーの持つタイ国内史上最多のＶ１９防衛記録を抜くことを年内目標に置く王者は、９月に清水智信（金子）とＶ１９防衛戦で再戦し、栄光のＶ２０防衛戦をプミポン国王の誕生日の１２月５日に行う。

　◆ポンサクレック・ウォンジョンカム　１９７７年８月１１日、タイ・ナコンラチャシマ生まれ。２９歳。９４年１２月デビュー。０１年３月、ＷＢＣフライ級王座獲得。０６年６月、同階級最多防衛記録（１５回）を塗り替え、現在１７度防衛中。身長１６１・９センチの左ボクサーファイター。

参照元：スポーツ報知