ダル、赤土で今オフ最多６５球！…米国での第２ラウンド想定

ＷＢＣ日本代表候補の日本ハム・ダルビッシュ有投手（２２）が２８日、キャンプ地の沖縄・名護に入った。本隊より３日前の先乗りは、プロ５年目で自身最速。宿舎到着後、すぐに名護市営球場で自主トレを開始。ブルペンでは、大会の第２ラウンド以降の舞台となる米国と同じ赤土のマウンドを選び、今オフ最多の６５球を投げた。

　羽田―那覇間の３時間近い飛行機移動に「（気圧差で）耳が痛いです」と顔をしかめて沖縄入りしたダルビッシュだが、調整は本番さながらだった。Ｔシャツ、短パン姿でのランニングを終え、ブルペンでは練習用ユニホームにスイッチ。そして、端にある赤土のマウンドを選んだ。米国の主な屋外球場では、赤土が使用されている。

　昨年、球団が赤土のマウンドを作ったのは、ナゴヤドームなど交流戦対策としてだが、現在は土が減り傾斜が極端に低くなった。「あんなマウンドはないでしょ。低いというか真っすぐ」と苦笑い。球団関係者が施設管理スタッフに修正を要望し、すぐに立て直される予定だ。

　ファンのひとりが、カメラ付き携帯電話でダルビッシュのフォームを撮影。そのシャッター音に対して「撮るのやめて！　集中できないから」と注意したエースだが、６５球の内容には「いいんじゃないですか」と手応えを口にした。名護キャンプ中は赤土のマウンドを使用し続ける見込み。エースは３０日もブルペン入りを予定するなど、キャンプイン前から本番モードだ。

参照元：スポーツ報知