あるぞ！遼の史上最年少１７歳日本代表…対欧州戦アジアチーム候補

石川遼（１７）＝パナソニック＝が大会史上最年少でアジア代表に選出される可能性が出てきた。来年の欧州対アジアの対抗戦、ザ・ロイヤルトロフィー（１月９～１１日、タイ・アマタスプリングＣＣ）の代表メンバーとして、日本ゴルフツアー機構（ＪＧＴＯ）から候補入りの報告を受けていたことが１２日、判明。１３日開幕の三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズ（静岡・太平洋Ｃ御殿場）に向けても絶好調宣言した。

　石川に世界進出の第一歩を記すチャンスが巡ってきた。複数のＪＧＴＯ関係者の話によると、来年のザ・ロイヤルトロフィーに日本から出場するのは３～４人。代表選手はＪＧＴＯ、合同でチームを構成するアジアツアー、チームキャプテンの尾崎直道（５２）らの話し合いで決まる。石川は昨年の世界ジュニア代表に選ばれたことはあるが、プロ転向後はもちろん、年齢制限のない代表は初めて。大会史上でも０７年のプロム・ミーサワット（タイ）の２２歳を大幅に更新する最年少出場となる。

　基本的には世界ランクの上位者から出場オファーを出し、辞退者が出るに従い繰り下がる。「彼だけではありませんが、大会のスケジュールなどの詳細はお伝えしてあります」とＪＧＴＯ関係者。アジアチーム８人のうち、日本人で出場が決まっているのは谷原秀人（２９）＝フリー＝だけだ。

　開催時期がシーズンオフの１月上旬とあり、世界ランク４５位で日本人トップの片山晋呉（３５）＝神奈川クリニック＝は辞退を表明。現在ランク１２９位で日本人８番手の石川に出番が回る可能性は十分ある。チーム戦とあって選手同士の相性なども考慮されるが、先輩にかわいがられている石川なら問題もない。

　同大会は米国対欧州の対抗戦「ライダーカップ」にならって０６年から開催。地域、ツアーの威信をかけた戦いで、通常の個人戦とは違った緊張感が味わえる。マイナビＡＢＣ選手権でプロ転向後のツアー初優勝を果たした後、石川は海外ツアー出場へ「招待されたら前向きに考えていきたい」と話していた。史上最年少での代表選出となれば、世界中の注目を集めるのは間違いない。

　◆ザ・ロイヤルトロフィー　２人ずつコンビを組み、初日は１つのボールを交互に打つフォアサム、２日目はスコアのいい方を採用するフォアボールを実施。最終日はシングルスのストロークプレーで行う。第１回の０６年は倉本昌弘主将の下、日本勢は深堀圭一郎と今野康晴が出場。０７年は尾崎直道がキャプテンを務め、谷口徹と谷原秀人が参加。今年も谷口と谷原が出場予定だったが、タイ国王の姉の死去により中止となった。０９年大会欧州チームの主将はセベ・バレステロス（スペイン）。

参照元：スポーツ報知