「青木の金言」に“遼”解です！…ＰＧＡ入会セミナー

　男子プロゴルフの石川遼（１７）＝パナソニック＝が、青木功（６６）＝フリー＝から“ぶっつけ海外メジャー禁止令”を言い渡された。石川は１９日、日本プロゴルフ協会（ＰＧＡ）の入会セミナーに出席。特別招待枠での出場が現実味を帯びている来年のマスターズ（４月９～１２日、米ジョージア州オーガスタナショナルＧＣ）に向けて、青木から「その前の（米国の）試合にも出た方がいい」と助言を受けた。

　来季の海外メジャー初出場の可能性が高まる石川に、世界のアオキが“金言”を授けた。「１試合だけ（メジャーに）行っていい結果が出ても、それはマグレ。メジャーの前の試合に出て、アメリカに慣れることが大事なんだよ。時差ボケ、空気、気候…。慣れるまでに１週間は必要だから」

　青木は１９８０年の全米オープンでジャック・ニクラウスと死闘を演じ２位。翌８１年からは米ツアーに本格参戦し、８３年のハワイアンオープンでは日本人初の米ツアー優勝を果たした。現在もシニアの米チャンピオンズツアーに参戦するなど、日本と世界の違いを肌で感じている。米国行きの飛行機に乗った瞬間に、現地時間に合わせた行動を取っているという。

　石川に関してはマスターズの２週前に開催されるアーノルド・パーマー招待（３月２６～２９日、米フロリダ州ベイヒルＧＣ）への推薦出場が浮上中。青木も「マスターズに出られるようになったら、その前の試合に出られるか聞いてみな。招待してもらえるよ」と後押しする。マスターズと同大会の出場がかなえば、まさに青木の教えを体現することになる。

　女子では樋口久子（現日本女子プロゴルフ協会会長）が７７年の全米女子プロを制しているが、男子のメジャーは青木の２位が最高。青木はこの日「いずれ勝つ。ここにいるよ」と石川を指さした。「準備は大切。青木さんのお話を参考にさせていただきます」と石川。世界に最も近づいた６６歳のバックアップは、何よりの力になる。

　◆プロの心構えを７時間みっちり　
  ○…石川はこの日、ＰＧＡの入会セミナーでプロとしての心構えなどを勉強。みだしなみや心理学など、午前９時から午後４時まで講習を受けた。青木が行った講演では「何事にも体力が必要」という教えを受け「来季は１年間ずっと練習できる体力をつけたい」と力を込めた。石川はアマ時代の実績が認められ、特例で実技のプロテストを免除されていた。

参照元：スポーツ報知