「遼バッジ」垣根越え！ＪＧＴＯ公認グッズをＰＧＡ初販売

男子ゴルフの国内メジャー第１戦、日本プロ選手権（１５～１８日、群馬・レーサムＧ＆スパリゾート）で、石川遼（１６）＝パナソニック＝ら選手の顔写真入りバッジが販売されることになった。日本ゴルフツアー機構（ＪＧＴＯ）が製作販売している公認ファングッズが日本プロゴルフ協会（ＰＧＡ）主催大会で販売されるのは初めて。“遼くん人気”が両団体の垣根を取り払った。

　開幕戦の東建ホームメイトカップから、石川のバッジはすでに４０００個以上が販売され、現在は１人１個の限定販売となっている。ＪＧＴＯサイドは前々週の中日クラウンズで、ＰＧＡ側からの“正式オファー”を快諾、今大会用に約３０００個を用意した。

　１９９９年にＰＧＡから分離独立したＪＧＴＯが日本プロ会場で公認ファングッズを販売するのは、初めて。観戦土産の定番となった同商品は、今では「ヤフー！　オークション」にも出品されるほどの人気ぶりを誇る。ＪＧＴＯでは例年、バッジの売上金を財団法人高松宮妃がん研究寄金や、災害時に義援金を集める団体に寄贈。利益目的ではなく、ファンの願いに応えるため、両団体が手を取り合った。

そんな舞台裏はつゆ知らず、石川はインの９ホールを練習。「後半は集中したからか、足が動かなくなってしまった。その後、練習場で修正しました。足を使うことを意識していなかったので、明日につながります」。予選ラウンドは中日クラウンズを制した近藤智弘と、中嶋常幸の長男・中島雅生との同組が決定。またも話題性に富んだペアリングに「いい感じで集中できそうな組み合わせ」と力を込めた。

　１４日は“師匠”尾崎将司、尾崎健夫、川岸良兼との練習ラウンドで最終調整を行う。ジャンボとは中日クラウンズの予選ラウンドで同組となったが「またアイアンの球筋を見たい。つかむとまではいかなくても、頭の中に入れておきたい」と大先輩の技術を“盗む”構え。団体の、そして世代の垣根を飛び越え、５年シードが得られるメジャーにプロ転向後初めて挑む。

参照元：スポーツ報知