日本スケート連盟、織田の処分検討へ

　今年３月に行われたフィギュアスケートの世界選手権男子代表、織田信成選手（関西大）が飲酒検問で摘発された問題で、日本スケート連盟の常山正雄専務理事は２７日、「自覚が足りない。織田本人を聴取してからの話になるが、このようにお騒がせをしたわけで連盟としては注意、指導徹底をしないといけない」と話し、倫理委員会で処分を検討する方針を明らかにした。

　同連盟によると、織田は謹慎中で、２８日の長野県野辺山のアイスショー出演を自粛する。処分次第では１０月下旬に開幕するグランプリ（ＧＰ）シリーズで出場予定の第２戦スケートカナダ、第４戦フランス杯派遣などに影響が出てくることもあるという。

　常山正雄・日本スケート連盟専務理事「社会人として許されない行為であり、誠に遺憾であります。本連盟としては現在事実確認中であり、今後倫理委員会において処分を検討してまいります」

参照元：スポーツ報知

藍出遅れたショット乱れ７打差３７位発進…エビアンマスターズ第１日

　◆米女子ゴルフツアー　エビアンマスターズ第１日（２６日・エビアンマスターズＧＣ、パー７２）【エビアン（フランス）２６日】宮里藍（２２）＝サントリー＝は２バーディー、３ボギーの１オーバー７３で、ミシェル・ウィー（１７）＝米国＝とともに首位に７打差の３７位と出遅れた。２、３番で連続ボギーをたたくなどショットが不調だった。パット・ハースト（米国）ら３人が６アンダー６６で首位。他の日本勢も上田桃子（２１）＝加賀電子＝と藤島妃呂子（２９）＝フリー＝が７４で５２位、飯島茜（２４）＝ＴＯＴＯ＝は７６で６５位と振るわなかった。

　エビアンの澄み切った青空とは対照的に、藍は苦しいスタートを強いられた。首位とは７打差。だが、まだ初日とあって焦りはない。「明日から頑張れば上位に絡める。あきらめないでいきたい」と顔を上げた。

　前半はショットが不振。「アドレスで（ボールから）遠くなっていた」という。球はほとんどが引っかかり３、１０番のボギーはともに第２打をグリーン左に外した。

　ただ、「我慢した」の言葉通りよく粘った。１２、１４番で２メートル強のパットをしぶとく沈め、１５番では第３打を約１メートルに寄せてバーディー。１８番では第１打が木の後ろに行くピンチを迎えたが、３ウッドで低い球を放って枝の下を通す離れ業を見せてパーをセーブした。

　２位だった先週のＨＳＢＣ世界マッチプレー選手権では４日間で計６ラウンド戦った。試合翌日の２３日に米国をたち、当地着は２４日。強行日程で疲れがないはずがない。だが、それでめげるわけにはいかなかった。

　スタート直前までジュニア時代からの仲良しの横山倫子（２３）が、日本のプロテストの最終ラウンドに臨んでいた。その親友からもらったばかりの白いピアスをつけてプレーに臨み、一緒に戦った。「藍ちゃんの頑張りに励まされている」という親友は２位で合格。いいゴルフで船出を祝いたかった。「いいプレーができる自信がある」藍は力強い口調で巻き返しを誓った。

参照元：スポーツ報知

大島巡業部長「参加しなくても結構」…朝青龍、夏巡業全休

　腰の疲労骨折で夏巡業の休場届けを出しながら、帰国中のモンゴルでサッカーに興じていた横綱・朝青龍について、日本相撲協会巡業部は２７日、両国国技館（東京）で緊急会議を開き、夏巡業を全休させると決めた。大島巡業部長（元大関・旭国）は「参加しなくても結構」と話した。

　高田川契約推進担当副部長（元大関・前の山）は「巡業部としてはお断り。半永久的にいいくらいの気持ちだ」と厳しい姿勢を示した。

　朝青龍の師匠の高砂親方（元大関・朝潮）は「帰ってきたら巡業に出させるように話す。今のところは月曜日（３０日）に日本に戻ります」と相撲協会広報部を通じてコメントし、巡業途中からでも参加させたい意向を示した。

　また、朝青龍が提出した診断書が発表され、内容は「左ひじ内側側副靱帯（じんたい）損傷、左尺骨神経障害、急性腰痛症、第５腰椎（ようつい）疲労骨折で約６週間の休養、加療を要する」だった。

参照元：スポーツ報知

Ｋ―１・ＨＥＲＯ’Ｓ戦士が中越沖地震被災地慰問

　Ｋ―１、ＨＥＲＯ’Ｓで活躍する曙（３８）、魔裟斗（２８）ら格闘家８人が２６日、新潟県中越沖地震で被災した柏崎市を慰問。無期限謹慎中の秋山成勲（３１）も約半年ぶりに公の場に現れ、ボランティア活動に加わった。

　谷川貞治ＦＥＧ代表取締役（４５）が代表して市役所に義援金を届けた後、鏡ケ沖中などの避難所５か所を訪問。家屋が損壊した被災者を励ました。鯨波海水浴場では炊き出しを行い、ちゃんこ鍋８５０人前、おにぎり３５０人前を振る舞い、約３０分で底をついた。

　近大柔道部時代の９５年１月に阪神大震災を経験した秋山は、３年前の中越地震の時にも小千谷市を慰問。「偽善者っぽいことをしていいものか迷ったけど、少しでも喜んで頂けたならうれしいです」と笑顔でおにぎりを配っていた。

参照元：スポーツ報知

イチロー５打数２安打もまた１点差負け

　◆レンジャーズ７―６マリナーズ（２５日、アーリントン）　マリナーズのイチロー外野手はレンジャース戦に「１番・中堅」で先発し、５打数２安打だった。打率は３割４分５厘。チームは４試合連続で１点差ゲームを落とした。

　城島健司捕手は「７番・捕手」で先発し、５打数無安打だった。

　マリナーズ・イチロー（抑えのプッツが逆転２ランを浴び）「どんなふうになろうと、それ（プッツに頼る戦いは）は変わらないでしょう」

　マリナーズ・城島（無安打、チームは６連敗）「自分がキャッチャーとしての仕事ができていない。でも、この苦しい時にチームを助けるプレーができるチャンスは、試合に出ている人みんなにある」

　◆イチローの打席別結果
  第１打席　１回　遊ゴロ
  第２打席　３回　遊撃内野安打
  第３打席　５回　右越え二塁打
  第４打席　６回　三振
  第５打席　８回　中飛

　◆城島の打席別結果
  第１打席　２回　遊ゴロ併殺打
  第２打席　４回　二飛
  第３打席　６回　二ゴロ
  第４打席　８回　遊ゴロ
  第５打席　９回　中飛

参照元：スポーツ報知

桑田、１回を無失点

　◆メッツ６―３パイレーツ（２５日・ニューヨーク）　パイレーツの桑田真澄投手は３―６と味方が３点をかえした直後の５回に３番手で登板し、１回無失点だった。後半戦になって初の無失点で、ベンチに戻る足取りも軽かった。

　桑田「きのう胸元の直球を（打者に）見せたので、今日はあえて直球を使わなかった」

参照元：スポーツ報知

松井秀、１８号ソロ！７月１０発目

◆ロイヤルズ１―７ヤンキース（２５日・カンザスシティー）　ヤンキースの松井秀喜外野手は、ロイヤルズ戦に「５番・指名打者」で先発し、８回に７月１０本目となる１８号ソロを放ち、６試合連続打点をマークした。ヤンキースは６連勝。

　好機で２度凡退し、強い当たりは野手の正面を突くなど、６試合ぶりの無安打かと思われた８回に１８号ソロは出た。代わったばかりの左腕ゴブルにカウント２―２と追い込まれたが、外角のスライダーをとらえた打球は右翼フェンスを越えた。２０試合で１０本塁打と、ペースが落ちる気配はない。

　松井秀「完ぺきでした。甘いスライダー。ラッキーだった」

　◆松井秀の打席別結果
  第１打席　１回　左飛
  第２打席　３回　二ゴロ併殺打
  第３打席　６回　遊直
  第４打席　８回　右本塁打　打点１
  第５打席　９回　三邪飛
参照元：スポーツ報知

ザルツブルク、ベンツピルスと対戦へ…欧州ＣＬ予選

　欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）１次予選は２５日、ラトビアなどで行われ、宮本恒靖と三都主アレサンドロが所属するザルツブルク（オーストリア）の２次予選の対戦相手がベンツピルス（ラトビア）に決まった。（共同）

参照元：スポーツ報知

３失点オシム日本 ゴールも王座も守れなかった…アジア杯準決勝

◆アジア・カップ第１４日　準決勝　日本２―３サウジアラビア（２５日、ハノイ）　日本、３連覇逃す―。日本代表は準決勝でサウジアラビア代表に２―３で敗れた。前半３７分にＤＦ中沢佑二（２９）のボンバーヘッド、後半８分にはＤＦ阿部勇樹（２５）のダイビングボレーで２度同点に追いつくも、後半１２分にＦＷハサウィ（２５）にこの日２得点目となる決勝点を許した。敗れた日本は２８日に、３位決定戦で韓国戦（インドネシア）に臨む。

　オシム監督はタッチラインぎりぎりで大声を張り上げていた。巨体を前後に揺すり、身ぶり手ぶりで指示を飛ばす。後半ロスタイム、最後のＣＫ。ＧＫ川口もゴール前に集結した。当然声は届かないが、訴え続けた。だが、次の瞬間、ＭＦ中村俊のボールは、ＤＦのクリアでゴールラインを割った。オシム監督が背を向けたピッチで、イレブンは天を仰ぐ。３連覇は手の届かないところにいってしまった。

　「ラッキーなチームが決勝に進んだ。サウジアラビアは、得点を挙げるタイミングが良かった。我々は中心選手に、疲労が目立つ選手が多かった。疲労から集中力をなくし、アイデアが失われた。それが残念です。効果的に点につなげられなかった」オシム監督は試合後、顔面蒼白（そうはく）ながら敗因を熱っぽく明かした。

　２度、意地は見せた。１点を追う前半３７分には、ＤＦ中沢がボンバーヘッドで追いついた。１―２で迎えた後半８分には、ＤＦ阿部が右足ジャンピングボレーで再び同点とした。だが、その後が続かず、後半１２分にＦＷハサウィの個人技で、決勝点を献上。マークについた阿部は「見ての通り。止められなかったのがすべて。相手の能力が高かった。最後は１対１の差です」と、うなだれるしかなかった。

　３連覇を逃し、失ったものは大きい。優勝していれば、０９年に南アフリカで行われるコンフェデ杯の出場権が与えられた。コンフェデ杯は、各大陸王者が一堂に会し、優勝を争う大会。南米や欧州の列強国と、真剣勝負ができ、翌年の南アフリカＷ杯のシミュレーションを行うことができる唯一の機会だった。だが、日本は、コンフェデ杯史上初めて出場権を失った。

　日本のアジア杯での敗戦は、９６年１２月１５日のＵＡＥ大会準々決勝・クウェート戦以来、約１１年ぶり。次戦は２８日に３位決定戦で韓国と対戦する。オシム監督は「韓国？　優勝を争う試合でないのが、残念です」と肩を落としたが、「今日出た選手は、疲れがたまっている。フレッシュな選手を使いたい」と、大幅なメンバー入れ替えを示唆。宿敵には、大会の種類に限らず、負けるわけにはいかない。

参照元：スポーツ報知

安藤が野辺山と愛知でアイスショー参加へ

フィギュアスケートの世界選手権女子覇者で、左ひざを痛めてイタリア強化合宿を辞退した安藤美姫（トヨタ自動車）が２８日に行われる長野県野辺山のアイスショーに参加することが２５日、分かった。関係者によると、練習拠点の米国からはショーの直前に帰国し、２９、３０日に愛知県で行われるアイスショーにも出演するという。

　安藤は今月上旬の練習中に左ひざ内側側副靱帯（じんたい）を裂傷し、米国の医師に全治２週間と診断されていた。

参照元：スポーツ報知

亀田祭りリングアナに“地上最強の生物”

　プロボクシングの亀田兄弟（協栄）が世界前哨戦を行う「亀田の夏祭り」（２８日、有明コロシアム）で、アニメのキャラクターが弟・大毅（１８）のリングアナを務めることが２５日、発表された。

　リングアナになるのは、格闘アニメ「グラップラー刃牙」のキャラクター範馬勇次郎。試合前、大型スクリーンにアニメが映され、同役を演じる声優の乃村健次がコールする。劇中で“地上最強の生物”と呼ばれる強力キャラの後押しに、大毅は「普通のボクサーやないオレらしくてええやろ。まだまだいろんなアニメと合体するで」とコメント。今後は、サザエさん、ドラえもんなどのアニメとコラボする計画も浮上している。

参照元：スポーツ報知

「力戦奮闘」琴光喜大関史上最年長昇進の誓い

日本相撲協会は２５日、名古屋市の愛知県体育館で秋場所（９月９日初日、両国国技館）の番付編成会議と理事会を開き、関脇・琴光喜（３１）＝佐渡ケ嶽＝の大関昇進を満場一致で承認した。

　一宮市内の伝来寺での昇進伝達式。注目の口上で琴光喜が決意を表明した。「力戦奮闘（りきせんふんとう）し、相撲道に精進いたします」。力戦奮闘。意味は「力を出し尽くして一生懸命努力するということです」３１歳３か月の史上最年長で昇進した新大関は、４文字に大関としての責任と横綱を目指す思いを詰め込んだ。

　口上は友人から４文字熟語を１０個ほど出してもらい前日の午後１１時ごろに「今の自分に合っていると思った」と力戦奮闘に決めた。史上２位となる新入幕から４４場所でのスロー出世だが理想の大関像は霧島（現陸奥親方）で「見ていてカッコ良かった」と告白。０１年九州場所後の栃東以来となる６年ぶりに誕生した日本人の新大関。それだけにかつての霧島のように「感動を与え人々に喜んでもらえる大関になります」と決意していた。

参照元：スポーツ報知

藍がＶ宣言…エビアンマスターズ

◆米女子ゴルフツアー　エビアンマスターズ（エビアンマスターズＧＣ、パー７２）　【エビアン（フランス）２５日】米女子ゴルフツアーのエビアンマスターズは２６日から４日間、当地のエビアンマスターズＧＣ（６３４１ヤード、パー７２）で行われる。宮里藍（２２）＝サントリー＝は２５日、公式会見に招かれ堂々の優勝宣言。前週２位の勢いに乗り、ツアー初Ｖを目指す。

　一昨年は通算９オーバー５７位、昨年は通算１オーバー３１位と相性の悪い大会でも、藍は自信たっぷりだった。「目標は常に勝つことに置いている。いろんな経験を積んで自信も大きくなっている」過去２大会の８ラウンド中、アンダーパーで回れたのはたった１回しかないが「３アンダーか４アンダーを（１日）平均で出していけば、優勝争いには加われると思います」と意欲を見せた。

　初日はポーラ・クリーマー（米国）、ビルジニー・ラグット・クレモン（フランス）と同組。「楽しみにしてます」と笑顔を見せていた。

参照元：スポーツ報知

“骨折”の朝青龍がサッカー

　大相撲名古屋場所で優勝後、腰の疲労骨折が発覚した横綱朝青龍（２６）＝本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋＝が、帰国中のモンゴルでサッカーのイベントに参加し、プレーしていたことが２６日、分かった。

　「全治６週間」とされる朝青龍は診断書を日本相撲協会に提出し、８月３日から始まる夏巡業を休場することにしている。協会の公式行事への欠場を表明しながら、サッカーに興じた今回の行動は、協会内で問題視される可能性が出てきた。

　朝青龍は名古屋場所の後半から腰の痛みを訴えていたが、１４勝１敗で３場所ぶり２１度目の優勝をした。

参照元：スポーツ報知

崔カウンターに手応え

　Ｋ―１ワールドＧＰ香港大会（８月５日）に出場する崔洪万（２６）＝韓国＝が２５日、大阪市内で練習を公開。ゲーリー・グッドリッジ（４１）＝トリニダード・トバゴ＝を倒すヒントとなるパンチを見せつけた。

　ガードを高く掲げた崔が、カウンターの左ショートストレート。あごを撃ち抜かれた相手は、ふらふらとひざをついた。この左拳が、予告する「一撃ＫＯ極秘技」なのか？　「そうではない。技は別にあるが今は言えない」と否定した。だが「スパーでタイミングが取れるようになった」と、カウンター攻撃に大きな手応えをつかんだ様子だ。

　「香港大会が終われば、すぐに大阪入りして、９月２９日のソウル大会に向けて練習する」と大巨人。凱旋試合へと弾みをつける準備は整った。

参照元：スポーツ報知

曙に蝶野講師…黒い夏期講習

真夏の祭典、Ｇ１クライマックス（８月５日開幕）に出場するブラック軍の蝶野正洋（４３）と曙（３８）が２５日、都内で合同練習を行った。講師・蝶野が生徒・曙に“黒い夏期講習”を施す形で行われ、効果的なショルダーアタックやヘッドバットの打ち方、サイドスープレックスを伝授した。投げ技を習得した曙は「ちょっと工夫して、今までになかったものにしたい。教えてもらった人が（技を）くらったら面白い」と改良を加えて恩返しを狙うことを誓った。最後は約３分間の激しいスパーリングで終了。横浜大会（８月８日）で対戦するが、蝶野は「自分でも楽しみ。防衛策はあるし、なかったら教えない」と攻略に自信満々だった。

参照元：スポーツ報知

李連発！新オーダーいける！手応え後半戦

◆巨人４―８横浜（２４日・東京ドーム）　「４番・小笠原」の新打線も、投打がかみ合わず、今季２度目の３連敗。後半戦開幕に合わせ、高橋由と李承ヨプがスタメンに復帰し、不動の３番だった小笠原が第７３代４番を務める新オーダーで臨んだ。５点のビハインドを背負いながら、５番・李の２発と阿部の２０号で一時は１点差まで追い上げるなど、８試合ぶりの２ケタ安打。打線には復調の兆しは見えたものの、９回に姜が３ランを浴びて、横浜の工藤に通算２１８勝目を献上。７月の負け越しも決まった。

　下を向いている選手はいなかった。試合が終わっても選手は闘志を失っていなかった。ベンチではどこからともなく「明日、明日！」の声が。工藤に２１８勝目を献上したが、明るい兆しも見えた。燃えるような目は早くも翌日の試合に向けられていた。

　小笠原を第７３代４番に据えた新打線が爆発の予感を抱かせた。反撃のノロシを上げたのは左手親指付け根の炎症で登録を抹消されていた李承ヨプだ。８試合ぶりに「５番・一塁」で先発すると、いきなりバットが火を噴いた。５点を追う６回１死一塁、工藤の甘いカーブを完ぺきにとらえた。「ぴったりのタイミングだったよ」バックスクリーンに飛び込む特大の１６号２ラン。７月１日の広島戦（広島）以来１５試合ぶりの一発が、復活の雄たけびだった。

　８回１死、今度は那須野に襲いかかった。今までなら引っかけていた外角低めの直球を、うまくさばいた。バックスクリーン左に運ぶ２打席連続の１７号ソロ。患部の状態は決して万全ではない。自分に「痛くない」と言い聞かせて放った今季初の１試合２発。「早くチームを前半戦のようなペースにするのが自分の役割」と言い切った。原監督も「スンヨプらしいバッティングをしていた。いいスタートが切れたね」と目を細めた。

　続く阿部も１２試合ぶりの２０号ソロを放った。オールスターでＭＶＰに輝きリフレッシュ。スンちゃんとのアベック弾で、最後まであきらめない姿勢を見せた。小笠原も４番初打席で二塁打を放つなど、２安打と意地を見せた。右足首痛から復帰した高橋由も２安打。久しぶりにベストメンバーがそろい、チームは８試合ぶりの２ケタ安打。一時は１点差まで追い上げ、横浜を青ざめさせた。篠塚打撃コーチも「みんな積極的に打っていた」と前半戦終盤との違いを感じ取っている。

　９回に４番手の姜が金城にダメ押しの３ランを浴び、３連敗で３位・横浜との差は０・５に縮まった。指揮官は「ここで勝負だというところで踏ん張り切れなかった」と分析した。１回、２回、４回、７回、９回と５度先頭打者が出塁したが、得点に結びつかなかった。「勝負という時の一球、一打がこれから要求されてきます」後半戦は黒星スタートとなった。７月の負け越しも決まったが、勝敗を分ける局面での打線のつながりさえ戻れば、心配はいらない。曇天から光は差し込んだ。巨人の梅雨明けも近いはずだ。

　巨人・原監督「きょうはここぞ、というところで踏ん張りきれなかった。スンヨプはいいスタートが切れた。金刃はすべてを肥やしにしていくことが大事でしょう。今後は勝負どころでの一球一打が要求される。明日から切り替えていきます」

参照元：スポーツ報知