２日内海で王手！３日尚成で奪回…原巨人Ｍ２！自力で決める！

　セ・リーグの優勝マジック「２」が点灯している原巨人が、最後は頼れる左腕コンビで自力Ｖをつかむ。今季の残り２試合、１０月２日のヤクルト戦、３日の横浜戦（ともに東京ドーム）に連勝すれば５年ぶりのリーグ制覇が決まるが、２日は内海、３日は高橋尚が先発予定であることが分かった。ともに開幕から先発ローテを支え、チーム最多の１４勝ずつを稼ぐサウスポー２枚看板でＶ奪回を狙う。

　ほおは紅潮していた。「アカン！」「ヨッシャー！」内海がバント練習で１球ごとに大きな声を挙げた。残り２試合に備え、東京ドームで行われた全体練習。「気分的には最高潮です」と若き左腕がひときわ大きなアクションで、投手陣を盛り上げた。

　歓喜へのカウントダウンが始まる。優勝マジック「２」。残り２試合に連勝すれば、ライバル中日の結果に関係なく、５年ぶりのリーグ優勝が決まる。最後のヤマ場である１０月２日のヤクルト戦に内海、同３日の横浜戦に高橋尚が先発することになった。「目の前のアウトを取ることしか考えていない。飛ばして行く」ヒサノリは練習後、こう意気込んだ。

　今季の快進撃も、この２人から始まった。横浜と対戦した開幕カード、ともに先発して勝利。その後もローテの中心として、競い合うように１４個の白星を積み重ねた。シーズン終盤には先発ローテの合間に中継ぎ待機。中４日、中２日という過酷な条件を乗り越え、今月はそれぞれ２勝ずつを稼いだ。一戦必勝の残り２戦を任せられるのは、このコンビしかいない。

　データも後押しする。内海は今季、ヤクルト戦に６試合先発して３勝２敗、防御率３・１９。高橋尚は横浜打線に対して４戦４勝、防御率は０・９３と圧倒的な優位を誇る。木佐貫、野間口ら残りの先発投手らも中継ぎ待機する総力戦となるが、尾花投手総合コーチも「どんどんつぎ込む必要がなければ、（リリーフを）出す必要もない」とキッパリ。左腕コンビへの信頼は絶大だ。

　タイトル争いもかかるが、優勝を最優先させる。内海はリーグトップの１７８奪三振。勝率１位（・７７８）の高橋尚も、グライシンガーを抑えて防御率でも２・７５と“２冠”。だが「タイトルよりもチームの勝利。しっかり抑えれば近づいてくるもの」と、あくまで勝ちにこだわっていく。残り２試合。巨人が誇る左腕２枚看板で、歓喜のゴールに飛び込む。

参照元：スポーツ報知