遼、熟女に学ぶ…帯同キャディー負傷で２５年のベテランが代役同伴

男子プロゴルフのダンロップフェニックス（１５日から４日間、宮崎・フェニックスＣＣ、６９１９ヤード、パー７０）で、アマチュアとして初参加する石川遼（１６）＝杉並学院高１年＝が、“オバちゃん”とのコンビで戦いに挑む。１３日に帯同キャディーが負傷したため、ハウスキャディーを起用することになり、１４日は５１歳のベテラン女性キャディーとともにハーフをラウンド。「全然大丈夫」とアクシデントにも負けず平常心を見せた。

　初コンビを組むキャディーとの相性も、石川は心配なかった。前日、帯同キャディーの塘田（とうだ）隼也さんが右ひざ内側側副じん帯損傷で全治４週間の負傷。急きょ、この日からハウスキャディーの清冷子（せい・れいこ）さん（５１）を頼むことになったが、「大丈夫。素晴らしいキャディーさんだし、コースのことで知らないことはない」とむしろ喜んでみせた。

　５月のマンシングウェアＫＳＢカップで優勝して以来、プロツアー６戦、日本アマチュア選手権と、キャディーを帯同させられる試合はすべて、塘田さんにバッグを担いでもらってきた。それだけに兄貴的存在として、頼り、慕ってきた。「（欠場が決まって塘田さんは）謝ってくれたけど、そんなにきずなは切れやすくない。でも今回は隼也くんのことは忘れて、最善を尽くしたい」と感傷に浸っている時間はない。

　そんな１６歳の心強い味方となる清さんは、キャディー歴２５年以上で、毎年、大会でもキャディーを務める大ベテラン。しかも、１０月末に石川が家族で練習ラウンドに訪れた時にも担当していて気心知れた間柄という。１６番ではグリーンのラインが分からない石川に「スライスする」と助言。「ストレートかと思った時にスライスと言ってくれた」さっそく助けられた。

　「風とかを読んだり、出来る限りのことはやっていこうと思う。（選手を）優勝させた経験はないけど、遼君を優勝させてあげたい」と清さん。石川も「経験を持っているところは自分や隼也くんと違う。相談しながらやっていきたい」と二人三脚で挑む。

参照元：スポーツ報知