逆転のさくら３位浮上！優勝あきらめない…女子ゴルフ

◆女子プロゴルフツアー　日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第３日（１３日、石川・片山津ＧＣ白山Ｃ＝パー７２）　６位で出た横峯さくら（２２）＝エプソン＝が６バーディー、１ボギーでこの日ベストの６７をマーク。通算５アンダーとして首位へ５打差の３位に浮上した。６アンダーで出た韓国の辛ヒョン周（２８）＝フリー＝が６バーディー、２ボギーの６８で通算１０アンダーとして単独首位をキープ。４打差の２位で同じく韓国の申智愛（２０）＝ハイマート＝が追う。２オーバーで出た上田桃子（２２）＝ソニー＝が６９で回り、通算１アンダーの４位。

　ピンチの場面を、一瞬にしてチャンスに変えた。連続バーディーで発進も、３番でボギーをたたいて迎えた４番パー４。さくらのドライバーのティーショットは、右から中央までせり出した深いラフに飛び込んだ。残り１４０ヤードの第２打で、視界の左にはプレッシャーのかかる高い松の木。９Ｉで思い切り芝をさらい、ピンそば１メートルにつけるスーパーショットに、ギャラリーがわいた。

　パットも安定し、１４番までに６バーディー。上位陣に食らいついた。３メートルのパーパットを残した１５番ではキャディーがラインをフックと読んだが、さくらはスライスと判断。「じゃあ、真っすぐということで」という絶妙？なコンビネーションがナイスパーセーブを生んだ。

　今季から父・良郎氏（４８）が考案した、腰の背面と左手首をゴムでつないだ“飛ばし屋養成ギプス”によるトレーニングに取り組んでいる。今週からは腰と右足首を結んだ新バージョンも取り入れた。本人も「右にいかなくなったし、飛距離も伸びた」と効果を実感。１２日夜には父から電話で「試合期間中にも練習場で使ったほうがいい」との助言を受け、この日のラウンド後にも左手首にゴムをつけて打ち込んだ。

　首位へ５打差と厳しい状況だが、３日目終了時でアンダーパーはわずか４人、１ラウンドをボギーなしで終えた選手は一人もおらず「このコースは何があるか分からない」と意欲的。２位の申には、３月のＰＲＧＲレディスの１８番で５０センチのウイニングパットを外してプレーオフに突入し、敗れた借りもある。日本勢最後の砦（とりで）として最後まであきらめない。

参照元：スポーツ報知