興毅、ミット打ちからオヤジ離れ！新トレーナー決定

　“ポスト亀父”が決定！　亀田家長男・興毅（２１）が、新トレーナーにフィリピン人のスルピシオ・アノオスＪｒ．氏（３６）が決定したことを明かした。１１日は東京・大久保の協栄ジムで公開スパーリングを行い、上々の仕上がりを披露。二男・大毅（１９）の世界戦反則騒動でボクシング界を引退した父・史郎氏（４２）が初めてセコンドから外れる不安を一掃した。新相棒は近日中に来日する。

　また一つ、不安が消えた。約８か月のブランクと並び、懸案となっていた父・史郎氏の代役が決定。２階級制覇を目指す興毅は「ミット打ちもうまいしな。オヤジ以外では初めていいなと思った」とアノオスＪｒ．氏を指名した理由を明かした。

　全幅の信頼を寄せている。昨年４月の大毅の対戦相手のトレーナーを務めていた縁で知り合った。同氏からは同７月のセサール・ロペス（米国）戦前に約１か月間、指導を受けた。６階級制覇王者、デラホーヤ（米国）の指導経験もあるという腕に加え「気が合うからな。コミュニケーションは大事」と言葉の壁を越えた信頼関係を築いていることを強調。金平桂一郎会長は「興毅の強い希望があった」と、協栄ジム外からの臨時招へいを認めた経緯を明かした。

メリットは大きい。亀田家と以前から交流がある同氏がトレーナーを務めることで、初めてセコンドから外れる史郎氏の意向も反映されやすくなる。いわば史郎氏の“影武者”。興毅も、これまでに近い環境で試合に臨めることになる。

　公開スパーではフィリピン人パートナー相手に鋭い連打を浴びせた。８日にＷＢＣ王座を防衛した内藤大助（３３）＝宮田＝と直接対決の機運も高まるが「今はそんなことを気にしても仕方ないよ」。浪速の闘拳は周辺環境も整え、打倒・フローレスだけに集中する。

　◆新マウスピース上下の歯カバー　○…興毅が再起戦へ向けマウスピースを新調した。「闘拳」などと文字が入っており、これまでは上の歯だけを保護するものだったが、下の歯と両方をカバーするものに変更。かみ合わせを調整しなければならないなど作るのに手間とお金はかかるが「値が張るけどダメージも減るし、慣れれば結構いいもんやで」。“秘密兵器”を装着し、笑顔を見せた。

参照元：スポーツ報知