興毅 熱血トレーナー！女子世界挑戦の天海に左対策伝授

２階級制覇を狙うプロボクシング元ＷＢＡ世界ライトフライ級王者・亀田興毅（２２）＝亀田＝が２０日、都内の所属ジムで臨時トレーナーを務めた。２６日に後楽園ホールでＷＢＡ女子世界スーパーフライ級王者・張喜燕（２８）＝中国＝に挑む同級１位・天海ツナミ（２４）＝山木＝にミット打ちなどを行い指導。王者が自身と同じサウスポーということもあり“熱血トレーナー”ぶりを発揮していた。

　王者がサウスポーと聞いて、興毅が“教え魔”に変身した。ミットを手にし、ストレート、フックと一通りのパンチを受け力量を確かめると、対サウスポーの足の運び方、フックの打ち方など熱血指導を開始。１時間程度の臨時トレーナーだったが、天海は「すごく分かりやすかった」と感激。興毅も「いいフックやわ。右ストレートもいい。当たったら（王者は）倒れるよ」と天海の王座奪取に太鼓判を押した。

現役選手のためミットを持つことはほとんどない。だが、指導に先立って行われた女子選手同士のスパーリングを見ているうちに「ウズウズするわ」といつの間にか熱血トレーナーに大変身。練習終了後には「最後は気持ち。がむしゃらにベルトを取りにいくことが大事」とサウスポー対策に加え、心構えも伝授。「現役やから、うまく教えられへんな」と興毅は謙そんしたが、天海は「リアル感があったし、試合でも使えたらいい」とうなずいた。

　自らも奮い立った。３月４日のノンタイトル戦（さいたまスーパーアリーナ）後には、王者デンカオセーン（タイ）への挑戦を見据える。分裂状態にある王者陣営の２人のマネジャー同士の話し合いはまだ続いている最中だが「（天海に）世界王者になってほしいし、おれもならなアカンな」と世界挑戦実現を心待ちにしていた。

参照元：スポーツ報知