朝青龍１０連勝！後援会２つ目ごっつぁん…大相撲春場所１０日目

◆大相撲春場所８日目　○朝青龍（下手投げ）旭天鵬●（１８日・大阪府立体育会館）　西横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝にとって２つ目の全国後援会が場所後に発足することが１８日、分かった。会長には元自民党幹事長の中川秀直衆院議員（６４）の就任が有力。朝青龍は２敗の西前頭４枚目・旭天鵬（３３）＝大島＝を破って１０連勝。４場所ぶりの優勝で後援会設立へ花を添えたいところだ。東横綱・白鵬（２３）＝宮城野＝と東前頭１２枚目・栃煌山（２１）＝春日野＝が１敗で追いかける。

　朝青龍が“技”で魅了した。モンゴルの先輩・旭天鵬と対戦。もろ差しから、左手で相手の左ひざを押さえ、右下手投げ。技ありの投げで１９１センチを土俵に転がした。

　「（ひざを押さえ）前に歩けないようにして投げた。モンゴル（相撲の）技だよ。トゥイックと言うんだ。（モンゴル相撲の元関脇の）お父さんが得意だった」父親直伝の必殺技で単独トップをキープ。思わず笑みがこぼれた。初日からの１０連勝は過去１３回、すべて賜杯を手にしているだけに、優勝モードに突入。「攻めも速かった。気持ちも落ち着いている」心技体の充実を口にした。

　出場停止などトラブル続きだった土俵外に、うれしい出来事が起きた。自身２つ目の全国後援会が場所後にも発足することが判明した。優勝２１度を誇る横綱の後援会だけに、会長もビッグ。パーティーや知人を通じて知り合った、自民党の元幹事長、中川秀直衆院議員が就任する。会員数などは未定だが、大規模後援会となることは確実。挫折からはい上がろうとする朝青龍を応援しようと、場所後にも詰めの話し合いがもたれる予定だ。

　１１日目には今場所初の大関戦となる千代大海と激突。「あしたはあした」としながらも「大関は強くないといけない」と低迷する大関陣へエールを送る余裕をみせた。白鵬、栃煌山が１敗で追ってくるが、誰が相手でも負ける気はしない。独走で歓喜のゴールを切るつもりだ。

　◇大相撲の後援会　個人または部屋を応援するのが主目的。力士後援会は出身地、出身校などの関係者や、企業の社長などがつくることが多く、部屋後援会は地方後援者、企業などが参加する。各場所ごとの激励会を催したり、化粧まわしを贈るなどして、部屋と力士をサポートする。朝青龍のライバル、横綱・白鵬の「徳島後援会」は、自民党の後藤田正純衆院議員が会長を務めている。

参照元：スポーツ報知