最多６３点！インザーギＶ弾でミラン首位通過…欧州ＣＬ

◆欧州チャンピオンズリーグ　１次リーグ第６節　◇Ｄ組　ＡＣミラン１―０セルティック（４日、サンシーロ）　【ミラノ（イタリア）４日】既に決勝トーナメント（Ｔ）進出を決めているＡＣミランがセルティックを１―０で下し、１次リーグ首位通過を果たした。ＦＷインザーギ（３４）が後半２５分に決勝点を挙げた。欧州カップ戦通算６３点目は歴代の単独１位。ミランは勢いに乗ってトヨタ・クラブＷ杯制覇を目指し６日、来日する。左ひざ負傷でＭＦ中村俊輔（２９）が欠場したセルティックは負けたが２位に入り、２季連続で１６強進出。

　インザーギが来日前に記録を作った。後半２５分、右サイドを崩したＭＦカカがペナルティーエリア内でタテパスを送る。カカの後方から走り込んできたカフーが中央へクロス、インザーギがゴール正面から右足で決めた。元西ドイツ代表のゲルト・ミュラー氏の持つ６２得点を超え、欧州カップ戦６３得点の最多得点の記録を打ち立てた。

　「このゴールを仲間とサポーターと分かち合いたい」と、喜んだ。今季は１９試合（リーグ戦１３試合、ＣＬ６試合）で先発出場６回、途中出場６回となかなか出番に恵まれていない。しかし、ＣＬでの決定力は抜群。出場４試合（先発３、途中出場１）１８８分で４得点。アンチェロッティ監督からも「彼は大事な試合で決めてくれる」と、腐らずプレーし続けるベテランは絶大な信頼を置かれている。

　この日はスタンドで両親、弟が見守っていた。「家族と記録達成を祝いたい気持ちもあるが、まだ今は祝えない。なぜなら、日本での試合が待っているから」６日には、来日する予定だ。「３４歳だけど、気持ちは子供なんだ。走りたい、楽しみたい、得点したい、喜びたい」。最後は涙を流しながら、語った。次の目標は日本で、世界一のタイトルをつかむことだ。

参照元：スポーツ報知