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異例のやり直しとなったハンドボールの北京五輪アジア予選について、アジア・ハンドボール連盟(AHF)などが国際ハンドボール連盟(IHF)をスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した件で、CASは20日、男子はIHFが実施したやり直し予選を有効と認めたが、女子の再予選は無効とする仲裁結果を発表した。

 CASのリーブ事務局長は「男子の予選については、IHFが提出した資料で判定内容がよりひどかったので主張を認めた」と説明した。予選での撮影が禁止されたとされる女子は、判断材料が乏しかったとみられる。これを受け、北京五輪出場権は男子が韓国、女子はカザフスタンが獲得した。日本は男子が5月下旬の世界最終予選に予定通り回り、今月下旬に実施される女子の世界最終予選は韓国が回るため日本の組分けも変更される可能性が高まった。

 昨年の五輪アジア予選では男子がクウェート、女子はカザフスタンが1位となって五輪出場権を獲得した。しかし「中東の笛」と呼ばれる不可解な判定を疑問視した日本、韓国の訴えをIHFが認め、予選やり直しが決定。一月の再予選では男女とも韓国が日本を下した。AHFとクウェート、カザフスタン協会は昨年の予選の正当性を強調し、再予選を無効とするよう求めていた。

 リーブCAS事務局長「仲裁人は男子の予選の映像を精査した結果、やり直しが妥当だと判断した。女子の予選についてはIHF側から提出された証拠物件がやり直しに十分ではないとみられた。男子の方が(偏った判定が)深刻だった」(共同)

参照元:スポーツ報知

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