クルム伊達４強入りならず…女子テニス

◆女子テニス　福岡国際女子テニス第４日（９日、博多の森テニス競技場）　クルム伊達公子（３７）＝フリー＝はシングルス準々決勝で第１シードの中村藍子（２４）＝ニッケ＝に２―６、２―６でストレート負けした。

　クルム伊達は「何もさせてもらえなかった」と笑みを浮かべながら、完敗を認めた。序盤から中村の力強いストロークについていけず、第１セットを落とす。第２セットに入っても、さまざまな球種を織り交ぜたサーブに翻弄（ほんろう）され、最後まで波に乗れなかった。

　前週の岐阜の大会で勝利した中村に敗れたベテランは「きょうは藍子ちゃんが素晴らしかった。彼女が本来の力を取り戻したことをうれしく思う」と素直に若手の奮起を喜んだ。

　それでも現役復帰後２大会連続でベスト８進出に「体力が持っている部分は自信になる」と手応えをつかんだ。クルム伊達は１３日から始まる久留米市国際にシングルス、ダブルスとも出場する予定。３週連続の出場に向け「きょう負けたことで、時間がとれる。気持ちと体を整えていきたい」と敗戦を前向きにとらえていた。

　世界ランキング７８位の中村は雪辱を果たし「自分のテニスができた。ゲームを支配できた」と納得の表情。世界を目指す２４歳は「伊達さんとできたのは、これからのテニス人生の中で、すごくいい経験になった」と話した。

参照元：スポーツ報知