オバマ氏全米で白人票の４割超獲得

米大統領選の民主党候補指名を争うオバマ上院議員（４６）が５日のスーパーチューズデーで、黒人票の８割以上を集めただけでなく、白人票も４割超を獲得し、全米で人種を超えた支持を得ていたことが米ＣＮＮテレビの出口調査で分かった。

　こうした傾向は最大人口を抱えるカリフォルニア州の有権者出口調査でも現れていたが、全米規模でも裏付けられた。

　黒人の利益を代弁するのではなく、人種の枠を超えて「合衆国民の連帯」を呼び掛けるオバマ氏のメッセージが幅広い共感を呼んでいる様子がうかがえる。

　初戦を飾った１月３日のアイオワ州党員集会でオバマ氏が獲得した支持は、ＮＢＣテレビの調査によると、黒人の７２％と白人の３３％だった。その後、予備選が進むにつれ、全米各地で黒人票をさらに固める一方、白人の間でも支持を広げていった可能性がある。

　ＣＮＮによると、スーパーチューズデーでは、ヒラリー・クリントン上院議員（６０）は白人の５２％の支持を集めたが、オバマ氏も４３％を獲得。黒人は８２％という圧倒的多数がオバマ氏を支持し、クリントン氏支持は１６％に過ぎなかった。クリントン氏は基盤とするヒスパニック系の６１％の支持を集めたが、オバマ氏も３７％を獲得した。

　ＡＰ通信や米主要テレビによると、オバマ氏は若者や男性票、クリントン氏は高齢者と女性票をより多く獲得。ＣＮＮによると、オバマ氏は大卒、高所得者、無党派層の支持をより多く集め、これまで黒人候補が基盤としてきた低学歴・貧困層はオバマ氏よりクリントン氏を多く支持した。

　経済を最重視する人の５０％はクリントン氏、４６％はオバマ氏を支持した。（共同）

参照元：スポーツ報知