イチローから笑顔が消えた！ワースト２６打席無安打

　◆ロッキーズ４―１マリナーズ（１１日・アリゾナ州トゥーソン）　マリナーズのイチロー外野手（３４）が不名誉な自己記録をつくった。ロッキーズ戦に「１番・中堅」で先発出場。４打数無安打に終わり、オープン戦で２６打席連続無安打となった。公式戦では、２００５年に２４打席連続無安打を経験しているが、自己ワーストを更新した。天才の不振をシアトルの米メディアも無視できない状況。さすがのイチローも「結果を求めています」と笑みを消した。

　いつになったら、ヒットが出るのだろう。「結果はいつも求めていますよ」イチローから笑みが消えた。この日も快音は響かず、ついに２６打席無安打。２３打数無安打と併せて、公式戦の０５年７月３０日から８月５日まで続いた自己ワーストの２４打席、２２打数を超えた。オープン戦とはいえ、これほどヒットが出なかったことはない。

　史上２人目の８年連続２００安打と日米通算３０００本安打に挑む天才の沈黙に、静観を続けていたシアトルのメディアも無視できない。囲まれたイチローは「自己ワースト？　それは良かった。（過去の記録を）超えておいた方がいいね。悪いことは（本番前に）つくっておかないといけないですから」と受け流したが、もちろん本音はヒットがほしいはずだ。

　昨年ナ・リーグで優勝したロッキーズの左腕エース、フランシスに２打席打ち取られ、自己ワーストタイ。２番手のハージェスで２２打数無安打にも並び、５番手ボウイも打てず、不名誉な記録を塗り替えた。

　不調の一因なのかどうか。例年に比べて体形がやや細いと指摘するのは、複数のカメラマン。特に腰回りが細いという。マ軍の森本貴義トレーナーは「体重が例年の同時期より４ポンド（約２キロ）くらい軽いのが心配。意識と体の動きに、まだほんの少しだけ誤差がある。その誤差が合い始めたらヒットは出る」と読んでいる。

　１本打って、周囲を黙らせたいところ。「（その騒ぎに）なんでマイナスになるのかが、よく分からない。むしろいいんじゃないの」イチローはそっけないが、メジャー７シーズン、公式戦、オープン戦を問わず、打率３割を切ったことはない。

参照元：スポーツ報知